テレビ朝日の上層部が真っ青だという。同局のキラーコンテンツである連続ドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(米倉涼子主演)第6シリーズの視聴率が、思いのほか伸び悩んでいるからだ。

 14日に第5話が放送されたが、15.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)どまり。同ドラマシリーズは2012年10月期にスタートしたが、これまでの最低視聴率は、第1シリーズ第4話の17.1%だった。今回そのワースト記録を7年ぶりに更新してしまったのだ。

 今シリーズのここまでの視聴率は初回20.3%、第2話19.0%、第3話18.1%、第4話17.8%で、回を重ねるごとに落ちていく非常事態。前週(第4話)は、裏の『WBSSバンタム級決勝 井上尚弥vsノニト・ドネア』(フジテレビ系)が15.2%の高視聴率をマークした影響もあっただろう。第5話では、『2022FIFAワールドカップ カタール アジア2次予選 日本×キルギス』(TBS系)とバッティングしたが、サッカー中継は10.6%しか獲れなかっただけに、さしたる影響は受けなかったはずだが……。

「悪いと言っても、15%超えているんですから、他局からしてみればうらやましいかぎり。しかし、今シリーズの視聴率は明らかに、これまでより悪いんですから、テレ朝にとっては当てが外れて、頭が痛い状況。なんせ『ドクターX』はキャストの出演料が高い。推定ですが、主演の米倉は1話500万円。米倉だけ高くするわけにもいきませんから、そのほかの主要キャストの出演料も通常より割高に設定されています。そのうえ、米倉が所属するオスカープロモーションには“企画協力費”名目で、1話当たり500万円が支払われているともいわれていますから、それだけでもかなりコストがかかっています。従って、15%程度じゃ、とても割りが合いませんし、ハイレベルな視聴率を望んでいるCMスポンサーも納得させられませんから、この先、もっと上げていくしかありません」(テレビ制作関係者)

 第5話では、初回以来、久しぶりに米倉の入浴シーンが見られるなど、そのヤル気は健在。しかい、今後もイマイチな視聴率が続くようだと、『ドクターX』シリーズの存続自体が危うくなってしまいかねない。20%の大台突破まではいかなくても、せめて17%以上はマークしておきたいところだろう。

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