来年1月期に日本テレビが天海祐希主演の医療ドラマ『トップナイフ -天才脳外科医の条件-』(土曜午後10時〜)を放送することが決まったが、この事態にテレビ朝日がピリピリムードに入っているという。

「日テレとテレ朝は激しい視聴率争いをしていますが、『トップナイフ』は明らかに、テレ朝の人気ドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』(米倉涼子主演)を意識した作品で、ライバル心メラメラなはず。しかも、主演は“高視聴率女優”と称される天海ですから、打倒『ドクターX』を狙っていく腹づもりでしょう。テレ朝としては、他局に『ドクターX』に続く人気女医ドラマができてしまうと困りますから戦々恐々なはずです」(テレビ局関係者)

『トップナイフ』は、林宏司氏の小説『トップナイフ』が原作で、同氏が脚本を担当。同氏は『医龍-Team Medical Dragon-』『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(共にフジテレビ系)といった人気医療ドラマを手掛けた実績があるだけに、日テレのヤル気はホンモノなのだろう。

 天海が演じるのは東都病院脳神経外科医で脳動脈瘤のスペシャリストと呼ばれる女医・深山瑤子役。深山は患者の命を第一に考えている一方、その裏で家族を捨てたという罪悪感を抱えている。超一流の技術と誇りをもちながらも、どこか不器用でいびつな医師たちの神の技術と人間の苦悩、葛藤を描いた物語だ。

 2017年以降、天海が連ドラにレギュラー出演したのは、テレ朝系の主演作『緊急取調室(通称キントリ)』シーズン2(同4月期)、シーズン3(19年月期)のみ。同ドラマシリーズの視聴率はシーズン1(14年1月期)が平均12.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区・以下同)、シーズン2が14.1%、シーズン3が13.2%と高視聴率を連発。

 同局では『ドクターX』『相棒』『科捜研の女』などと並ぶ人気ドラマシリーズになっており、シーズン4の制作にも意欲をみせているところだ。

「近年、天海が『キントリ』に専念してくれたおかげで、希少価値が高まって、高い視聴率が獲れていたという側面もあると思いますね。今回日テレのドラマで主演を務め、それがヒットするとなると、『キントリ』の真壁由希子とは別のキャラが視聴者に浸透してしまいますので、テレ朝にとっては由々しき問題なんです。ましてや、それが“キラーコンテンツ”の『ドクターX』を脅かすような女医ドラマとなると困りものです」(同)

 ここ数年、日テレの土曜ドラマ枠は低迷し、ほとんどの作品が1ケタ台に終わっているが、果たして天海が主演する『トップナイフ』は、同局の期待に応えられるような視聴率をはじき出すことができるだろうか?

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