◆ソフトバンク秋季キャンプ(12日・宮崎市生目の杜運動公園)

周東フィーバーに続け!! 福岡ソフトバンクの育成で来季3年目の砂川リチャード内野手(20)が巨人を相手にパワーを見せつけることを誓った。
12日はケース打撃で鋭い当たりを放ちアピール。
首脳陣は期待を込めて、14日に組まれた巨人との練習試合に4番一塁で起用予定だ。侍ジャパンでブレーク中の周東は2018年入団の育成同期。
12球団の日本選手最重量114キロとなった砂川も負けじと早期の支配下入りへ突き進む。

同期の周東がワールドクラスの快足で世界を驚かせる中、宮崎では怪力男が球場をざわつかせた。キャンプ第3クール最終日のケース打撃。
砂川が左翼線へ火の出るような当たりを放つと、首脳陣から「おーっ」と声が漏れた。腰の回転を意識した打撃フォームを磨いている20歳は「感覚をだいぶ覚えてきた」と手応えの笑みを浮かべた。

球界屈指のアーチストが認める規格外のパワーこそ最大の持ち味だ。1月に同郷の先輩、西武山川の自主トレに初参加。
砂川が放つ打球の飛距離に、今年まで2年連続本塁打王のキングが舌を巻いた。
「何でこんなに飛ばせるんだ。何でおまえが育成なんだ」。
今キャンプでも、日々のアーリーワークで生目第二球場のバックスクリーンを越える推定140メートルの当たりを連発。
「いつでも越せますよ」と涼しい顔だ。

その将来性に太鼓判を押すのは、元1軍打撃コーチの藤本3軍監督だ。
「飛距離は柳田に匹敵するよ。ウッチー(内川)やマッチ(松田宣)の後釜になれる存在。
右の大砲としてチームで一番先に名前が挙がってもおかしくない」。
今秋のドラフトでは指名した5人中4人が野手。チーム最大の強化ポイントを埋めてくれそうな雰囲気がある。

身長188センチ、体重は今季開幕前より1キロ増の114キロ。ロッテ井上と並ぶ球界日本人最重量となった砂川にとって絶好のアピールチャンスとなるのが14日の巨人との練習試合だ。
日本シリーズ以来の“再戦”となる工藤監督は「(キャンプで)やってきたことを試すいいチャンス。
いい経験にしてほしいし、打てばアピールになる」と若手を積極的に試す方針。砂川は4番一塁で起用予定で、打撃練習中にケージ裏から熱視線を送った。

プレミア12の2次ラウンド初戦、11日のオーストラリア戦で「神走塁」を見せた周東は同じ2018年入団。侍ジャパンが誇るスピードスターも、1年前は同じ3桁の背番号をつけていた。
育成同期には周東より早く支配下登録を勝ち取った大竹もいる。「今がチャンスですよね、どう考えても」。
18年育成入団組の波に乗って、怪力自慢の20歳が巨人を相手に大暴れを狙う。 (長浜幸治)

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◆午後1時試合開始、入場料は無料

ソフトバンクは12日、巨人との練習試合を14日にサンマリンスタジアム宮崎で行うと発表した。
試合開始は午後1時、入場無料。日本シリーズで対戦した両チームはともに宮崎市で秋季キャンプを行っている。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191113-00010001-nishispo-base
11/13(水) 8:04配信

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