大麻に関しては、「タバコよりも害が少ない」という誤解もまた広まっているが、そもそも、タバコ自体が害の大きな依存性薬物であるので、タバコと比べること自体がナンセンスである。

大麻の害について、世界保健機関(WHO)は、急性の害と慢性の害に分けてまとめて報告している。
急性の害としては、認知機能の障害(学習、記憶など)、精神運動機能の障害(動作の調整、注意力など)が挙げられている。

慢性の害としては、これら認知機能の永続的で深刻な障害、依存症、精神病の悪化、呼吸器の疾患、胎児への害、発がん性などがある。
さらに、生殖機能の障害や精神病的症状の発現などを指摘する研究もある。

大麻には害があるだけではなく、依存性もあるため、必然的に反復しての長期間の使用となる。
そのために、急性の害だけでは終わらず、遅かれ早かれ慢性の害に発展してしまう。

https://gendai.ismedia.jp/articles/-/54373?page=3