昨年の大麻の末端価格は1c当たり6000円と覚醒剤の10分の1程度で、インターネットでも購入できる。このため若者でも手に入れやすいことのほか、危険ドラッグの取り締まり強化も背景にあるようだ。

さらに、大麻については「健康に影響はない」「依存性がない」などの誤った情報が流布していることも大きな問題となっている。これは、海外の一部で大麻が合法化されていることも影響しているだろう。

しかし、大麻に含まれるTHC(テトラヒドロカンナビノール)は幻覚作用をもたらし、大麻精神病などの原因ともなる。

また酩酊感や陶酔感などが忘れられず、一度使うと繰り返し使用して自分の意思ではやめられなくなってしまう。

大麻は「ゲートウェイドラッグ」とも呼ばれ、覚醒剤など他の薬物を使うきっかけとなることも多い。大麻の危険性を、特に若者にしっかりと伝えていくことが求められる。