>>529
ホッブズは、自然状態では、諸個人は自然権を有していたが、自然法が十分に機能しなかったため、
万人の万人に対する闘争状態が生じていたと仮定する。その上で、この闘争状態を克服するためにやむを得ず、
諸個人が自然的理性の発現をさせて、自然状態で有していた自然権を放棄して社会契約を締結し、
その契約に基づき発生した主権によって国家が成立したとみる。

ロックもルソーも、自然状態は、闘争状態とするホッブズを批判し、
むしろ自然法が貫徹されて人は自由で平等であったと仮定する。

ロックは、諸個人が自由と平等を享受していたにもかかわらず、様々が不都合が生じたことから、自然発生的に、
自然状態で有していた自然権を一部放棄し、遠い過去に「始源的契約」(original compact)である社会契約を締結したことによって国家が成立したとみる。
国家は、自然権を保障するため、人民の信託に基づき設立されたものであるから、
社会契約には一定の「契約の条件」があり、その手段として権力分立を採用しなければならないとして、
ホッブズの万能かつ分割不可能であるという主権の概念を批判した。

ルソーは、諸個人が自由と平等を享受していたが、より自由で平等な状態、共通善を最大化するため、自然発生的ではなく、
積極的に社会契約を締結したことによって国家が成立したとみる

ちなみに17世紀の話
だから君は1から10まで間違ってる