PSで活躍の田中はチームワースト4の厳しい評価、実際の年俸は24億円も…

近年、年俸高騰に歯止めがかかりつつあるメジャーリーグ。それでも、トップクラスの選手は年平均2000万ドル(約21億7660万円)、超一流は同3000万ドル(約32億6500万円)を超える報酬を手にしている。果たして、選手たちは高額年俸に見合ったパフォーマンスを見せられているのだろうか。

米スポーツメディア「ブリーチャーレポート」は、「MLBマネーボールパワーランキング:2019年に金額に対して最も多くの価値を得た球団は?」とのタイトルで特集を掲載。それぞれの選手の価値を算出し、各チームの“コスパ“を査定している。日本人選手も登場しており、大谷翔平投手(エンゼルス)やダルビッシュ有投手(カブス)が今季の年俸以上の働きを見せたと評価された一方、田中将大投手(ヤンキース)は年俸以下の働きと算出された。

記事では、ステップ1「(米データサイトの)ベースボール・リファレンスで各選手の2019年のWAR(Wins Above Replacement=様々な指標を総合し、ある選手が走攻守の全てを合わせて、どれだけ勝利に貢献したかを評価するもの)を調べる」、ステップ2「(米データサイトの)ファングラフスのバリューシステムをもとに、WAR1.0を800万ドル(約8億7000万円)として金額を算出する」、ステップ3「各選手の金額から2019年の年俸を差し引き、2019年の価値を算出する」という方法で“真の年俸”を出し、実際の年俸との差額を計算している。記事に登場しているのは、各チームのベスト5、ワースト5の選手たちだ。

今季ア・リーグ東地区を制し、ポストシーズンではリーグ優勝決定シリーズでアストロズに敗れたヤンキースは、全選手で「+1億7800万ドル(約193億7000万円)」と算出され、30球団中で7位だった。ベストがジャッジの「+4250万ドル(約46億2500万円)」、ワーストがスタントンの「-2280万ドル(約24億8000万円)」。エルズベリーが「-2110万ドル(約22億9600万円)、アンドゥハーが「-860万ドル(約9億3580万円)と続き、実際の年俸が2200万ドル(約23億9400万円)の田中は「-840万ドル(約9億1400万円)」とワースト4位の“マイナス査定”を受けた。

田中は今季もポストシーズンで勝負強さを見せたが、レギュラーシーズンでは32試合に登板して11勝9敗、防御率4.45。レッドソックス戦での2度の大炎上が響き、防御率は2017年の4.74に次ぐ自己ワースト2番目の数値だった。ニューヨークメディアからは契約以上の価値があったと度々高い評価を受ける右腕だが、レギュラーシーズンのWARで算出された“年俸”は厳しい。

■後半戦に“V字回復“のダルビッシュは+4億超の評価「今後もこのような結果を」

一方、ダルビッシュが所属するカブスは全選手で「+1億190万ドル(約110億9000万円)と算出されて18位。ベストがバエスの「+3320万ドル(約36億1300万円)、ワーストが途中加入のキンブレルの「-1400万ドル(約15億2400万円)となっている。今季年俸2000万ドル(約21億7640万円)のダルビッシュはベスト5には入っていないが、寸評に登場する。

「ユウ・ダルビッシュ(+400万ドル=約4億3530万円)とコール・ハメルズ(+320万ドル=約3億4820万円)の2人は2000万ドルの年俸にも関わらずプラスとした。ハメルズはFAとなったが、ダルビッシュは4年総額8100万ドル(約88億1360万円)の契約が残っているため、球団は今後も彼からこのような結果を求めている」

ダルビッシュは今季、前半戦は制球に苦しみ、97回を投げて111奪三振49四球、防御率5.01。しかし、後半戦はコントロールが劇的に改善され、81回2/3を投げて118奪三振7四球、防御率2.76と快投を続けた。シーズン通算では31試合先発で6勝8敗、防御率3.98、178回2/3、229奪三振。年俸を上回るパフォーマンスだったとの見方だ。わずか8試合先発で1勝3敗、防御率4.95という成績に終わった昨季の同じ特集ではカブスでワースト、メジャー全選手の中でもワースト3の「-2660万ドル(約28億9400万円)」という厳しい査定だったが、その価値は“V字回復”した。

以下ソース先で

11/6(水) 14:21
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https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191106-00596795-fullcount-base&;p=1
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