試合が行われ、元スマックダウン女子王者のナタリア(37)が、レイシー・エバンス(29)をシャープシューター(サソリ固め)で撃破。
同国のスポーツ&エンターテインメント史に新たな歴史を刻み込んだ。
サウジアラビアは男女の格差が厳しく、肌を露出する女子プロレスは厳禁されていた。WWEがこの試合を決めたのは大会の
わずか2日前。国勢状況とサウジ国内の反応を慎重に踏まえた上で、決断が下された模様だ。
ナタリアはカナダの名門ナイドハート家出身の大ベテラン。真夏の祭典「サマースラム」(8月11日)では“ザ・マン”こと
ロウ女子王者ベッキー・リンチ(32)との「サブミッション限定マッチ」で激闘を展開した。
対するレイシーは元米国海兵隊という異例のキャリアを誇り、1月にメジャー昇格したばかりの超新星。古き良き時代の
米国南部美女を現代によみがえらせたキャラクターで一気に注目を集めた。
その2人が激突したから、大観衆の興奮はゴング前からピークに達した。多くの女性ファンも魂が解放されたかのような
叫び声を上げる。ナタリアはピンクのTシャツに黒のロングシャツ&タイツ。さすがに愛用する網タイツは着用を避けた。
対するレイシーも、いつもの19世紀米国女性の下着姿は封印して、赤いTシャツに全身黒のコスチュームに身を包んで
登場した。
一進一退の攻防の後にレイシーがステップアウト式月面水爆。それでもナタリアは2発目を完全に見切ると、最後は必殺の
シャープシューターでギブアップ勝ちを収めた。
歴史を変えた2人は、感極まって号泣しながら抱き合うと、リングサイドの女性ファンと熱い抱擁を交わしながら引き揚げた。
実況席も「今この瞬間、歴史が変わりました…」と声を詰まらせた。サウジ初の女子プロレス試合は、夢と感動を残す最高の
結末となった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191101-00000016-tospoweb-fight
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