西武、巨人、オリックスで通算525本塁打を放った清原和博氏が30日、都内で行われた「ワールドトライアウト2019」の開催発表会に出席。
ヤクルトの村上宗隆内野手との出会いを振り返りつつ、今季自身の10代最多本塁打記録を更新する36本塁打を放った打棒を高く評価した。

 清原氏と燕の若き大砲が出会ったのは「春先でまだ(村上が)本調子でない時」。神宮球場に隣接する室内練習場だったという。左打席で強く
スイングする姿に目を奪われたという。

「たまたま神宮の室内にいた時に早出特打している姿を見たんですけど、その時に、ひと目見て、『この子のスイングがいいな』と。それから彼に
注目するようになって見ていたんですけど、日々進化しているのを感じていました。注目してしまう選手でしたね」

「それからどんどん本塁打を打つようになって、彼なりに本当に工夫してバッターボックスに入っているのも伝わってきました。三振が多いというのも
ありましたけど、やはり試合の中でどれだけバットを振れるか。そこが勝負になってくる世界で、三振を恐れずに強くスイングする姿を見て、
本当に『素晴らしい選手が生まれてきたな』と感じていました」

 清原氏は2016年2月、覚せい剤取締法違反で逮捕され、懲役2年6か月、執行猶予4年の判決を受けた。今回のワールドトライアウトでの現場監督は逮捕後、
野球に関わる初めての仕事となる。「自分は事件を犯して、野球から遠ざかってきたんですけど、こういうような形で大役をお任せいただいて、
本当に身が引き締まる思いです。本当に野球に携われる。また神宮球場のグラウンドの中に入ることさえ許されないと思っていた。本当に選手たちも必死で
グラウンドに立つと思うんですけど、僕も必死に立ちたいと思っています」と清原氏。自らの記録を抜いていった村上の活躍は復活を目指す自身の刺激と
なっているに違いない。

Full-Count編集部
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191030-00589877-fullcount-base
https://image.full-count.jp/wp-content/uploads/2019/10/20191030_kiyohara1_ed-560x373.jpg