国税当局を長年取材するジャーナリスト・田中周紀氏は、こう指摘する。

「会社設立後、徳井さんが自ら税務申告した年は一度もなかったようです。

無申告は、納税義務の完全な放棄で、納めようという意思がそもそも存在しない。

国税局から指摘されて期限後申告したにもかかわらず、その翌年の2016年3月期から、また3年間も無申告を続けた徳井さんを、
国税局は、納税意識ゼロと判断し、仮装隠蔽をともなう所得隠しがないか、過去に遡って調査した。
その結果、個人的な出費を、会社の経費に付け替えていた事実が発覚したのです」

キー局の制作関係者は言う。

「ニュースを見た瞬間、徳井は終わったな、と思いましたね。消費税が上がり、世間がお金に敏感になっている今、
スポンサーは 脱税、芸能人を許すことはできないんです」

共演していた芸能リポーター・片岡亮氏はこんな話を明かす。

「5年ほど前、ラジオ番組で将来の海外移住計画を話していました。『シンガポールとドバイが有力候補だ』と言って、
『法人税が安い』『税金がないの』と。節税には誰よりも前のめりでしたけどね」

税逃れ したカネは、どこに消えていたのか。徳井と親交のある民放関係者が話す。

「彼は、先輩の宮迫博之やフットボールアワーの後藤輝基たちと、『芸人時計部』を作ったほどの高級時計マニア。
番組にも、よくつけて登場していました。『パテック フィリップ』や『ヌベオ』といった、本当の高級ブランドばかりです。

相方・福田(充徳)の趣味に影響されて、『ハーレー』のバイクも買いましたが、あれだって200万円以上します。
彼は、自分の興味のあることになら、ポンとカネを出しますが、そうでないものにはケチなんです」

それに頷くのは、後輩芸人だ。

「徳井さんに、CDをたくさん貸していた仲間の芸人がいますが、いまだに返してもらってないと嘆いています(苦笑)。
もともと、自分で後輩を引き連れて飲みに行くような親分タイプではないですが、それにしても、奢ってもらったことはないです」(後輩芸人)

10月25日、自宅マンションから仕事に向かう徳井を直撃した。

――悪質な 税逃れ だという指摘が出ています。

「う〜ん、そんな意図はまったくないんです……」

――後輩芸人からはケチだという声まで出てきました。

「そうですか……。そんなつもりはまったくないんですよ……」

――相方の福田さんはなんと?

「俺のことは気にせんで、頑張ってくれと言ってくれました。
お怒りの反応とか、すべて受け止めて、一生懸命頑張っていこうと思います」

レギュラー番組10本を抱える徳井は10月26日、当面の活動自粛を発表した。さらに同日、社会保険に未加入だったことも発覚。
いい人のイメージは完全に崩れた。だらしなさ の代償はあまりにも大きい。

https://news.livedoor.com/article/detail/17301621/