巨人のイスラエル・モタ育成外野手（２３）が２７日、宮崎フェニックス・リーグの韓国サムスン戦（サンマリン宮崎）に「７番・左翼」でスタメン出場し、１点リードの８回先頭でソロ本塁打を放った。
相手左腕の直球をフルスイングした大きく舞い上がった打球は、ぐんぐんと伸び、左翼席上段で消えた。推定１３０メートルの特大弾だ。
「でかいのを打つだけと思って打席に入りました」。驚がくのパワーを見せつけ、ベンチはもちろん、球場の観客から驚きの声が漏れた。
これでフェニックス・リーグでは４本目の本塁打。「芯に当てて、いい打球を飛ばせるようにと意識している。僕は芯に当たれば７割はホームランにいくと思うので」と振り返った。
モタの豪快弾量産の秘訣（ひけつ）はズバリ、「ヘリコプタースイング」だ。「僕はこの言葉が大好きなんです」。かねてより、「思い切り、強く速く振る」ことが助っ人砲のモットー。
それに加え、来日してからプレーする中で首脳陣から「左の肩と足が外側に開かないようにして、なるべく水平にバットを振ること」とアドバイスを受けたという。
自分の描いていた理想と、指導を受けたスイングを融合させると、ヘリコプターの高速で水平に回転する翼とイメージが一致。
チームメートから名付けられ、その愛称を気に入っている。
規格外のパワーを買われ、育成として今季加入。
３月にはＧ球場で“スコアボード破壊弾”、５月には１軍練習に１日限定参加し“看板直撃弾”を放ち周囲に衝撃を与えた。
「東京Ｄでヘリコプタースイングを早く見せつけたい。それが僕のプランです」とモタ。ビヤヌエバらが今季限りで退団見込みで今がアピールのチャンス。
夢のためにまずは支配下登録に向けて鍛錬を積む。（小林 圭太）
◆イスラエル・モタ（Ｉｓｒａｅｌ Ｍｏｔａ）１９９６年１月３日、ドミニカ共和国生まれ。２３歳。１３年から１７年までナショナルズのマイナー。
１８年は浪人生活を送り、オフの巨人トライアウトに合格して今季から育成選手で入団。１８８センチ、９８キロ。右投右打。
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10/28(月) 6:09配信
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