慶應アメフト部員による“女性用露天風呂盗撮問題”。10月15日、同大アメフト部が公式ウェブサイトで、「著しく不適切な行為」があったとして無期限の活動自粛を発表した。

【流出写真】ホテルのベッドの上で女性1人が男子部員2人に挟まれて座っている様子

 そしてその2日前、横浜の日産スタジアムで行われたラグビー・ワールドカップの日本vs.スコットランド戦後、電通の前新聞局長・吉野純容疑者(51)が警備員のアルバイトをしていた男子学生(21)の顔を殴ったとして暴行容疑で現行犯逮捕され、15日に釈放された。実はこの吉野前局長も同大アメフト部出身だ。

連続して起きた部活関係者の不祥事
「吉野前局長は卒業する1991年まで慶應アメフト部に所属し、卒業後に電通に入社した。暴行した当日は酒に酔っていて、ラグビー観戦後に誘導用のゲート柵に体当たりしていたところを警備員の男性に注意され、逆ギレして男性の顔を殴ったそうです」(社会部記者)

 期せずして同時期に報じられた慶應アメフト部出身者らによる不祥事。「週刊文春デジタル」がアメフト部関係者に取材を進めると、慶應アメフト部には“悪しき体質”が蔓延していることがわかった。

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部員の集合写真(2019年4月8日「慶應義塾体育会アメフト部UNICORNS」Twitterより)

2人の男性部員が女性1人とわいせつ行為撮影
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 慶應アメフト部OBが内情を告発する。

「私が在部していたのは2〜3年前ですが、当時は卒業生を送り出す会などのイベントで酒に酔って屋外で全裸になったり、居酒屋の壁を壊したりしていました。部員200人が路上で騒いでいて通報されるということも頻繁にありました。でも部員はみんな足が早いですから。警察が駆け付ける前に走って逃げて捕まらなかった。

 2017年には部内でわいせつ写真騒動もありました。部員数名がナンパした女の子たちとホテルでわいせつ写真を撮ったんです。後日、全く関係のない部員が悪ふざけでその写真をSNSに載せて問題になった。写真はすぐに削除されましたが、掲載した部員は自主退部しました。ホテルで撮影した部員たちにも処分はありませんでしたが、のちに自主退部した部員もいます。しかしこの問題も内々に処理され、公になることはありませんでした」



部内で盗まれた数十万円の防具費用
 この前年には“窃盗事件”も起きている。

「アメフトは防具をつけて試合をするのですが、大きいので学校に販売業者が訪れるんです。ほとんどの部員がそのタイミングで購入します。だからその日は大金が集まる。そのタイミングで部員のお金が盗まれることが何度か起こりました。被害額は数十万円単位。状況から、おそらく部内の犯行だろうと言われていました。しかし警察に被害届を出すこともせず、犯人が特定されることはありませんでした。

 ほかにも当時1〜2年の部員10数名による“未成年飲酒”もありました。クラブで飲酒しているところを部の上級生に見つかり、当事者たちは1カ月〜半年の謹慎処分になりました。しかし処分理由は未成年飲酒ではなく、『練習の前日は酒を飲まない』という部内規則に違反したからというもの。慶應アメフト部は法律よりも部のローカルルールで動いているんです」(同前)

2019年10月22日 15時14分 文春オンライン
https://news.livedoor.com/lite/article_detail/17269440/