愛知県内で開催されていた国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」が14日、75日間の会期を終え、閉幕した。

 期間中は、従軍慰安婦を象徴する少女像が展示された企画展「表現の不自由展・その後」の中止で注目を集め、表現の自由をめぐる議論も巻き起こした。

 大会実行委員会会長の大村秀章知事は同日、名古屋市内の会場で記者団に対し「反省すべきことは多々あった。検証し、次なる取り組みにつなげたい」と強調。芸術監督の津田大介氏は「中止という悪い事例をつくってしまったが、企画展が再開できて本当によかった」と振り返った。

 最終日も県内外から多くの人が会場に足を運び、展示作品を鑑賞した。実行委事務局によると、14日も会場内で大きな混乱はなかった。会期中に訪れた人は65万人以上で、過去最高に達する見通しという。

 表現の不自由展は同日、抽選で選ばれた約220人が鑑賞。京都府の30代女性会社員は「前回は中止が決まった日に訪れたので、今回鑑賞できて本当によかった。違和感を覚える作品もあったが、企画自体を中止するのはおかしい」と話した。 

10/14(月) 19:54配信 時事
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