鈴鹿サーキットで行われたF1日本GPの決勝レースは53周で競われる予定であった。しかしながら、それよりも1周早い52周終了時に、電光掲示においてチェッカーフラッグが表示されてしまった。

 F1のレギュレーションではチェッカーフラッグが表示されると直ちにレースが終了することが厳格に定められているため、52周終了時の順位が正式なリザルトとして認められることになった。

 F1のスポーティングレギュレーション第43.2条にはこう記されている。

「いかなる理由にせよ、先頭車両が所定の周回数を完走する前、または規定の時間が経過する前にレース終了の合図が出された場合は、その合図が出される前に先頭車両がラインを最後に横切った時点でレースは終了したものとみなされる」

 これによって上位のオーダーが入れ替わることはなかったが、最終ラップでピエール・ガスリー(トロロッソ)と絡んでコースオフしたセルジオ・ペレス(レーシングポイント)にとっては幸運であった。ペレスは結果的に9位入賞を手にした。

 また、なぜ電光パネルでチェッカーフラッグが早く表示されてしまったかについては、原因がはっきりしておらず、F1レースディレクターのマイケル・マシは”システムエラー”が起きたと説明している。

 このようなケースは今回が初めてではない。2018年のカナダGPでは、ゲストのウィニー・ハーロウが誤ったタイミングでチェッカーフラッグを振ってしまい、残り2周時点での順位が正式結果となった。

10/13(日) 18:07配信 motorsport.com 日本版
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