高校サッカーで、外国人留学生の公式戦出場禁止を検討していることが9日、千葉県内関係者への取材で分かった。
他県の高校サッカー部の留学生を巡り、国際サッカー連盟(FIFA)が制裁を科したことが要因とみられる。
日本サッカー協会(JFA)が同日、千葉市内で県内関係者へ説明した。JFAは10日に理事会を開いて審議する。

千葉市内で開かれた説明会には、サッカー部に留学生が在籍する県内高校や高体連関係者ら数人が出席。
JFAが「海外から入学した高校生がサッカーの公式戦に出られなくなる」と通達した。
高校総体や高校選手権の都道府県予選も含め全ての公式戦が対象で、在学中や来年度に入学決定している留学生は該当しない予定という。

禁止に至った詳細な説明はなかったが、JFAが示したFIFAからの通達文書には
「(他県高校で)留学生として登録された選手がFIFAのルールに反し、日本が罰金を払った。同じことがあればさらに厳しい制裁がある」と記されていたという。

これまで全国の高校指導者を集めた説明会は開かれていなかった。
出席した県内高校関係者が取材に応じ「あまりにも突然の話で驚いている。説明も不十分で納得いかない」
「教育現場の声を集めた議論の機会はまったくなかった。せめて複数年時間を掛けて慎重に議論すべきだし、全国の高校関係者も驚くはず」と話した。

高体連からも「初めて聞いた」と驚きの声が上がり、高体連に説明なくJFAだけで決定する点を問題視。
関係者は「全国各地で反論の動きは出てくるだろうが、説明を聞く限り10日の理事会で可決されてしまうだろう」と嘆いた。

国際科がある高校の顧問は「留学生はサッカーだけを学ぶために日本には来ているわけではな日本へ留学生が来なくなる可能性もある」と懸念する。
別の顧問は「国際化の時代なのに人権侵害に当たるのでは」と話した。

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