ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会の組織委員会は、台風19号の影響を受ける可能性がある12、13日の試合について、会場を変更して実施する代替開催の検討を始めた。関係者が8日、明らかにした。規定では、試合が実施できない場合、決勝トーナメントは順延し、過密日程の1次リーグは引き分け扱いとすることになっているが、変更する可能性がある。

 6日に太平洋上で発生した台風19号は、1次リーグC組のイングランド―フランス戦(横浜・日産スタジアム、午後5時15分開始)など3試合が行われる12日に関東地方を直撃する恐れがある。13日には同じ会場で、A組の日本―スコットランド戦(午後7時45分開始)が予定されている。組織委は8日、「観客、関係者すべての安全の確保を最優先し、試合を実施するための可能性を模索、検討している」との談話を発表した。

 代替開催には会場の準備、チケットの払い戻し、チームの移動経路の確保などの調整が必要で難航が予想される。今大会が9回目のラグビーW杯で試合が中止になった例はない。2日のC組フランス―米国戦(福岡・レベルファイブスタジアム)は台風18号の影響が懸念されたが、実施された。【大谷津統一】


10/8(火) 21:34配信 毎日新聞
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