開幕から日本の2連勝で更なる盛り上がりをみせるラグビーW杯。今大会は地方都市でも試合が開催されており、10月6日と13日には熊本市で2試合が行われるが、それを前に熊本県内にある銭湯が「潰すぞ」などと脅しとも取れる内容の電話を受け、営業を妨害されるような事態となっている。【ハフポスト日本版/小笠原 遥】

W杯開幕前から様々な意見が寄せられ、それぞれの国の文化や認識の違いによって物議を醸す“タトゥー入浴”。

営業妨害のような行為を受けたという同銭湯を経営する店主に話を聞いた──。

https://amd.c.yimg.jp/amd/20191004-00010000-huffpost-001-2-view.jpg

営業妨害のような電話を受けたのは、熊本県内にある銭湯。

2016年4月の熊本地震で被災し一時休業していたが、2017年に営業を再開。創業80年を超える、地元の人に愛される老舗銭湯だ。

「店を潰すぞ」などの暴言を電話で受けた理由について、同銭湯の店主は、W杯期間中に外国人のみタトゥーでの入浴を認めるという対応をとったことへの批判だろうと話す。

電話は、この対応を取り上げた地元新聞社などの記事が配信された9月26日ごろから連日続いたという。店主は警察にも相談した。

同銭湯では元々、外国人に関わらず体に刺青やタトゥーの入った人の入浴は禁止していた。しかし、ラグビーW杯の開催にあたり、観戦目的で訪れる外国人にはタトゥーが入った人の数も多いと予測し、行政とのコラボの一環として解禁に至った。

店主は、W杯期間中に限りタトゥーの入った外国人の入浴を認める対応について、「おもてなしが一番の理由」だと語る。タトゥーのある外国人にはステッカーでタトゥーを隠してもらった上で、入浴を認める。一方で、日本人については従来通り、タトゥーが入っている場合は入浴を認めていない。

筆者が熊本県と同様にラグビーW杯の試合会場となる府県の温泉施設を取材したところ、愛知県にある「ホテル金泉閣」は期間中に限り認め、大阪府の空庭温泉では、シールでタトゥーを隠すことを条件に入浴を認めている。

10/4(金) 7:32配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191004-00010000-huffpost-soci