さすがに、チーム周辺では「大丈夫なの? これはヤバイ」と不安視する声が圧倒的に多い。
中日が1日、森繁和シニアディレクター(SD)の今季限りでの退任を決定。矢野球団社長が本人と会談、「契約を打ち切るということ」と明かすや、
「森さんが2004年にコーチとして中日に来てから、編成面は森さんの人脈にオンブにダッコ」
「特に森さんがつくり上げた外国人獲得のパイプはこれでゼロになっちゃう。どうするつもりなんだ」との声がチーム関係者からも上がっているのだ。

実際、国内外に張り巡らせた森SDの情報網はトレード、FA補強、助っ人獲得に大きな威力を発揮。
ドミニカ共和国の球界では「ミスター・モリ」の名は隅々にまで浸透し、キューバ球界との窓口にもなっていた。
最近は、腹心のデニー友利氏を国際渉外担当として米国に派遣し、米球界にも強固な選手獲得ルートを構築。
そうやって獲得した、しかも格安の選手たちが中日の戦力になったのは周知の事実だ。

「森さんが退団すれば、編成面をイチからつくり直さなければいけなくなります。その面倒見の良さから入団後も助っ人たちに慕われ、契約延長交渉をまとめてきたのも森さん。
このオフは主砲のビシエド以外の4人の外国人(育成契約を除く)の契約が切れる。特にリリーフで活躍したロドリゲスとマルティネスは他球団に狙われている。
そんな状況で森さんが退団するとなれば、彼らとの残留交渉も難航必至です」(球団関係者)

中日は今季終了後、小笠原二軍監督をはじめ落合博満元GM派といわれる人材を一掃するかのような人事を行っている。
森SDの“クビ”もその延長線上にあるともっぱらだが、大きな代償を払うことになりそうだ。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191002-00000037-nkgendai-base
10/2(水) 12:00配信