その瞬間、日本テレビ局内で歓声が上がったという。20日に放送したロシアとのラグビーW杯開幕戦(午後7時30分〜同9時54分=東京スタジアム)の平均視聴率が18・3%(ビデオリサーチ調べ=関東地区)をマーク。瞬間最高視聴率も25・5%に達した。

 今回のW杯は、この日テレ(19試合)とNHKBS(BS1を中心に14試合)、CS放送局のJ SPORTS(全48試合)の3局が放送権を持つ(インターネット動画配信のDAZNはハイライト配信)。放送関係者が言う。

「3局の放送権料は電通がIMGから購入、3局合わせて20億円程度とみられる。他のスポーツイベントと比較すると、東京五輪が525億円、サッカーW杯は400億円で、現在開催中の男女バレーボールのW杯(フジテレビ系列)は30億円に迫る。ラグビーはトップリーグや人気が高い早明戦でも視聴率が取れない。スタジアムで直接、試合を見る人が多く、地方での関心度が高くありません。視聴率が読めない最たるスポーツといっていい。

 ラグビー協会は今後のプロ化構想と関連し、放送権料による収益増を目指している。今大会は、釜石、静岡、大分など地方でも開催され、ファンを開拓する契機といえる。前回のW杯は五郎丸歩というスターが生まれたにもかかわらず、人気拡大策を掲げられず、その後の人気は尻すぼみになった。前回の二の舞いだけは避けたいところです」

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190929-00000012-nkgendai-spo