バスケットボール男子Bリーグ1部(B1)レバンガ北海道の折茂武彦選手兼運営会社代表(49)が今季限りで選手を引退することが29日、分かった。体力の衰えやチームの世代交代促進が理由とみられる。10月1日に会見を行う。Bリーグの現役最年長選手で、今年1月に日本出身選手初の通算1万得点を達成した。

 埼玉栄高から日本大を経て1993年に実業団のトヨタ自動車(現B1アルバルク東京)に入団。2007年、プロリーグに新規参入したレラカムイ北海道に移籍した。

 11年には経営難でレラカムイが消滅の危機に直面する中、自ら後継チームのレバンガを設立し、バスケ界では前例のない選手兼理事長に就任。スポンサーを募るため練習の合間に道内を駆け回り、自らの貯蓄も切り崩してチームを救った。10月3日開幕の今季のB1で、現役選手として27季目を迎える。

 ポジションは得点源のシューティングガードで、3点シュートを得意とする。デビュー以来、20年近く日本代表としても活躍。17年にはBリーグ理事に就任し、2年の任期を終えて今月26日に退任した。

 レバンガは昨季、成績不振でプレーオフを経てB1に残留した。折茂は今年5月に「このままでは終われない」と現役続行を表明。一方、昨季は自身の成績も1試合平均得点が6・4点と、前季より1・5点下がったため、「この世界は結果が全て。しっかりと受け止めないといけない」と選手としての区切りを示唆していた。

9/30(月) 5:01配信 北海道新聞
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