大相撲で「白いウルフ」と称された元関脇益荒雄の阿武松親方(58)=本名手島広生、福岡県出身=が体調不良などにより、日本相撲協会を退職する意向を固めたことが22日分かった。阿武松部屋は、弟子の音羽山親方(元幕内大道)が継承する方針で、26日の理事会で審議される見通し。

 阿武松親方は昨年2月の協会理事候補選挙で初当選。審判部長を務めていたが、体調不良のため、7月の名古屋場所から休場が続いていた。

 1979年春場所、押尾川部屋から初土俵。差し身の鋭い速攻を生かし、新小結だった87年春場所で千代の富士、双羽黒の2横綱に加えて4大関を撃破。「益荒雄旋風」を起こし、人気を集めた。

 幕内在位は20場所。94年に阿武松部屋を興し、弟子が野球賭博問題に関与して降格処分を受けた一方、阿武咲らを育てた。かつては、元貴乃花親方が率いた一門に所属していた。 


9/23(月) 7:11配信 時事通信
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