22日放送のTBS系「サンデーモーニング」(日曜・前8時)で台風15号で甚大な被害が出た千葉県内の現状を受け「台風15号の教訓」と題した特集を放送した。

 番組では、建築基準法は台風などを想定し地域ごとに建築物が耐えうる風速基準が定められ、千葉の鋸南町、館山市の基準が風速38メートルで、今回の台風15号は風速50メートルで基準を大きく超えてしまい、千葉県内の建物被害は1万棟以上に及んだことを伝えた。

 電柱も国の省令は風速40メートルでも倒れないように設置すると定められているが、台風15号はそれも超え、推計で2000本の電柱が倒壊し大規模停電が発生し住民が苦しんでいることを報じ今回の台風を教訓にし新たな対策の必要性など問題提起していた。

 今回の台風の教訓をジャーナリストの青木理氏は「今回一番考えなくちゃいけないのは、何でこんなに把握が遅れたのか」と指摘し「しかも首都圏ですよね。責任を問われるのは、我々メディアも1時間ちょっとで行ける場所なのに、そこに行って取材することが出遅れた。何よりも県と政府ですよね。台風の翌日ですよね、僕らもほとんど気づいてなくて、その後内閣改造があって、すっかりもう報道は全部内閣改造にいっちゃったんだけど、その間に家屋が倒壊しているわ、停電が続いているわの状況を、我々はまったく把握していなかった。マスメディアってなかなか全体状況を把握するには、県とか国の情報がないとダメなんですけれど」とコメントした。

 さらに「今回の原因をちゃんと検証して教訓を導きだしてくれないと本当にダメだと思っています」と訴えていた。

9/22(日) 10:22配信スポーツ報知
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