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去年の「桜を見る会」でのひと幕
 怪人。タレントのなべおさみ(80)を評するのにこれ以上相応しい言葉はない。政界から裏社会まで、幅広い人脈を有するのみならず、名だたる著名人にオカルト治療を施してきた。目下の心配は、そんな彼が競泳の池江璃花子選手(19)に取り憑いて離れないことで……。

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 万感胸に迫るものがあったのだろう。優勝インタビューの様子を見つめる彼女の目は、涙を湛(たた)えていた。

 水泳の聖地、「東京辰巳国際水泳場」で行われた日本学生選手権。池江選手は9月6日から8日まで3日連続で、自らが所属する日大の応援に訪れた。メガホン片手に声援を送る彼女の元気そうな様子をニュースの映像で見て、安堵した方も多かっただろう。そんな中、7日にその感動的なシーンは目撃された。日大の同期、男子100メートルバタフライの石川慎之助選手が優勝インタビューで、

「璃花子の帰りを待ちながらやってきた。いいタイムを出せて良かった」

 と語ると、応援席の池江選手は涙を見せたのだ。

「報道で見る限り、彼女の治療は順調に進んでいると思います」

 そう話すのは、血液・腫瘍内科を専門とする医師で医療ガバナンス研究所理事長の上(かみ)昌広氏である。

「彼女は現在、いわゆる地固め療法の段階だと推測出来ます。白血病の治療では、最初、4、5種類の抗がん剤をミックスして点滴などによって投与する寛解導入療法による治療が行われる。それが終わると、体内に残っている白血病細胞による再発を防ぐために地固め療法を行う。その次は入院治療を解除して抗がん剤を飲む治療か、または骨髄移植か、どちらかの治療に進みます」

 復帰に向け、着々と歩む競泳女子のエース。だが、彼女の現状に懸念材料が全くないわけではない。それは、タレントのなべおさみとの関係――。

本誌(「週刊新潮」)は「『池江璃花子』と『なべおさみ』奇怪なる巡り合い」(9月5日号)で、なべが都内の自宅に彼女を招じ入れる様子や、2人が肩を並べて銀座の街を歩く場面を写真と共にお伝えした。タレントとして一時代を築いたなべと、闘病中の池江選手。2人の「巡り合い」が、なぜ懸念材料になるのかといえば、彼がこれまで、オカルトと表現する他ない言説を振りまいてきた事実があるからだ。

9/22(日) 8:01配信 ディリー新潮
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190922-00583708-shincho-ent