9/20(金) 5:00 サンケイスポーツ
柳生博、連ドラ20年ぶり出演「僕にとってこの作品が最後のドラマ」
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20年ぶりの連ドラ出演で、橋爪(左から2人目)らとの共演を楽しむ柳生(同5人目)
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 俳優で司会者としても活躍した柳生博(82)がテレビ朝日系「やすらぎの刻〜道」(月〜金曜後0・30)に出演することが19日、分かった。連ドラにレギュラー出演するのは20年ぶりで、生活拠点である山梨・八ケ岳で親交のある脚本家、倉本聰氏(84)と偶然再会した縁で実現。久々の倉本作品を満喫している柳生は「この作品が最後のドラマ出演のつもり」と俳優としての“ラストハンターチャンス”に全てを賭ける。

 味わい深い演技だけでなく、1980年代の同局系「100万円クイズハンター」での名ぜりふ「ハンターチャンス」でも一世を風靡した大ベテランが、役者として“最後の仕事”に臨む。

 「−道」は、2017年4〜9月に放送された「やすらぎの郷」の続編で、脚本家・菊村(石坂浩二、78)が描く昭和、平成を生き抜いた無名の夫婦の物語。柳生は11月から始まる平成編に登場。昭和編で須森隆文(31)が演じた小ずるい男の荒木役を引き継ぎ、主演の橋爪功(78)扮する公平と関わっていく。

 連ドラへのレギュラー出演は99年のテレビ東京系「田舎で暮らそうよ」以来、実に20年ぶり。きっかけは日本テレビ系「大都会 闘いの日々」(76年)など数々の作品でタッグを組んできた倉本氏との再会だった。

 柳生は70年代後半に北杜市に移住し、八ケ岳に雑木林を復活させるなど作庭家として活動。2004年には「野鳥の会」の第5代会長に就任(現名誉会長)し、多忙な中、バラエティーへの出演は続けてきたが、長時間拘束される俳優業の依頼は断ってきた。

 そして、2年前に八ケ岳で“運命の再会”。庭仕事を終えて2階のテラスに出た際、「サングラス姿の危ない感じの男たちが『おい、柳生ーっ!』って怒鳴るんです。てっきり“反社会的”な方々だと思って対応したら、『俺だよ、倉本だよ!』って」と苦笑。巨匠は「−道」の脚本を書くに当たって山梨を訪れていたといい、前作の「やすらぎの郷」を見ていた柳生は「なぜ俺を出さないんだ!」と“猛抗議”。当時のやりとりは酒に酔って覚えていなかったが、倉本氏が記憶していたことから出演が決まった。

 8月中旬から撮影。見事、やすらぎファミリーの座を“ハント”した柳生は「機材はすっかり新しくなっていますが、この現場は年上を敬う昔ながらの伝統が息づいていて、まるでタイムスリップしたみたい」とゴキゲン。「僕にとってこの作品が最後のドラマ出演のつもり。ぜひ多くの皆さんにごらんいただきたいです」と呼びかけた。

(おわり)