米プロバスケットリーグNBAのチームで、レブロン・ジェームズもかつて所属したマイアミ・ヒートのホームアリーナのネーミングライツ(命名権)をめぐり、地元が大騒ぎになっている。

 レブロンを中心に2011―12年、12―13年シーズンで、NBA2連覇の偉業を成し遂げた名門チームのホーム「アメリカン・エアラインズ・アリーナ(AAA)」の名称が、同航空会社の命名権が今年いっぱいで失効するため、新たな名前に変わる。

 そこで同アリーナでは新スポンサー探しをしていたが、名乗りを上げたのが“世界最高のポルノサイト”を自称する米大手アダルト動画配信会社「BangBros」だったのだ。BangBrosとは日本語でズバリ“穴兄弟”。

 1999年から慣れ親しんだ「AAA」の名称が、こともあろうに「穴兄弟センター」になるかもしれないというのだから、地元ファンに衝撃が広がったのも当然だ。

 同社は先週、「マイアミ・ヒートのアリーナの命名権について、このほど1000万ドル(約10億8000万円)で正式に入札しました。これまで支えてきてくれたアメリカン航空に感謝し、今後はアリーナをBangBrosセンター(BBCに改名します」とツイートしたのだ。

 米経済誌「フォーブス」(電子版)は今週、「当初は同サイトによる売名行為だろうとの見方が多かったが、正式にツイッターで発表したことから真剣に命名権獲得を目指しているようだ」と伝えた。アメリカン航空はすでに命名権の更新をしないことを発表しているため、他に有力なスポンサーが現れない限り、BangBros社が落札する可能性は十分だ。

 SNSでは同社のネーミングに反対する声が多いなか、「もし“穴兄弟”がスポンサーになったら、どんなチアリーダーになるか楽しみ」や「BBCだって!?」など、ちゃかすようなコメントも。ちなみに“BBC”とはポルノ用語で“黒人の巨根”を意味する。

 超メジャーな米プロスポーツ界に前代未聞のスポンサー登場で、今後の展開が注目される。


2019年09月19日 16時30分
https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/basketball/1555155/