現地時間9月15日、ポルトガルリーグの第5節が行なわれ、ポルティモネンセとポルトが対戦。2-3でアウェーのポルトが勝利した。

 今夏にポルトに加入した中島翔哉にとって、ポルティモネンセは昨季まで所属していた古巣にあたる。このゲームで、
ポルトの中島はベンチスタート、一方のポルティモネンセでは、今季に鹿島アントラーズから新加入した安西幸輝が右SBで先発、権田修一はベンチスタートだった。

 試合はアウェーのポルトが主導権を握る展開となるが、ゼ・ルイスやムサ・マレガがフィニッシュの精度を欠く。しかし22分、ポルティモネンセDFジャジソンがスライディングしたプレーがハンドと判定され、
PKが与えられる。25分、これをポルトのアレックス・テレスがきっちり決め、ポルトが先制した。

 その後、勢いづくポルトに対し、ポルティモネンセは守備に追われながらも、数少ないチャンスで前線に食らいつく。安西はコロンビア代表のルイス・ディアスと対峙し、激しい駆け引きを繰り広げた。

 しかし強さを見せたポルトは45分、ゼ・ルイスの今季5点目となるゴールで、前半だけで2点をリードする。

 後半に入り、ホームのポルティモネンセが攻勢を強めて流れを引き寄せ始める。そんななか、72分、ポルトは中島翔哉が左サイドハーフのルイス・ディアスと交代してピッチに登場。
古巣のサポーターからも拍手が送られるなか、東京ヴェルディユース出身のふたりがポルトガルの地で対峙した。

 それでも勢いに乗ったのはホームチームだった。74分、右サイドから崩したのちデネルが頭で押し込んで1点を奪い返すと、
77分には安西が中央に切り込みながら左足を振り抜き、鮮やかなミドルシュートを決め、2-2の同点に追いつく。

おせおせのポルティモネンセに対し、ポルトは前半の躍動が嘘のように足が止まり、中島も試合の流れに乗り切れない状態が続く。

 90+2分、アレックス・ペレスがポルティモネンセのモレノの決定機を阻止したプレーで一発退場となると、残り少ないプレー時間でポルトが数的不利な状況に陥る。
これで与えたFKはゴールには結びつかなかったものの、ポルトとしては冷や汗もののプレーだった。

 90+8分、強さをみせ、勝ち越したのはポルトだった。CKからイバン・マルカーノが頭で押し込み決勝点。試合はそのすぐ後に終了し、ポルトが劇的な勝利を収め、リーグ戦4連勝を飾っている。

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