バスケットボールのワールドカップ(W杯・DAZNで生配信)で1次リーグ敗退が決定している世界ランク48位の日本は5日、同1位・米国との1次リーグ最終戦(上海・東方体育中心)を行い、45-98で完敗。3戦全敗で順位決定戦に回り、今大会に出場したFIBAアジア加盟の6か国は1次リーグ1勝17敗で全滅した。

 八村塁(ウィザーズ)は米国戦に先発出場したが、18年7月のW杯アジア1次予選(台湾戦)の13得点を下回る代表自己最少の4得点に封じられた。トルコ、チェコに連敗し、欧州勢にW杯9連敗。米国戦は馬場雄大が随所に持ち味の突破力を発揮したが、これでもかというくらいの差を見せつけられた。八村は課題を痛感した。

「オフェンスもディフェンスも、それがどれだけ大事かとわかった。前からの課題だけど、ディフェンスのところでリバウンドをしっかりしないといけないと自覚しました」

 日本が3戦全敗を喫した裏で、アジアにとっても厳しい現実を突きつけられていた。

 この日で1次リーグ全日程が終了した。今大会に出場したFIBAアジア加盟国は世界ランク48位・日本、同27位・イラン、同30位・中国(開催国枠)、同32位・韓国、同31位・フィリピン、同49位・ヨルダンの6か国。中国がコートジボワールに1勝した以外は全敗で合計1勝17敗。イラン、フィリピン、韓国が出場した前回14年大会に続き、1次リーグで全滅する散々な結果になった。

 八村は「アジアを代表していいところを見せたい気持ちもある」と話していただけに、米国戦後は危機感を募らせた。「アジアのどの国もトーナメントから落ちて(敗退して)しまった。そう見ると、アジアの今のバスケは世界に通用しないというか、(世界と)比べても弱い地域になっている」と警鐘。「僕らもこれから日本を含め、アジアで盛り上げていけたらいいと思います」とレベルアップを誓った。この日は中国の現地ファンからの声援を受けたが、応えられなかった。

 アジア予選を勝ち抜いて出場したオーストラリアは3連勝で首位通過したが、ニュージーランドは1勝2敗で順位決定戦に回る。日本は7日にニュージーランド、9日にモンテネグロと対戦。「1勝でもできるように僕らも頑張るので、応援お願いします」。ファンへのメッセージを語った日本の大黒柱。アジアを代表するNBAプレーヤーになるためにも、収穫を得て帰る必要がある。(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)

2019.09.06
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