TBS「クレイジージャーニー」“やらせ”で謝罪 事前に準備の生物一覧

 TBSは11日、同局で放送中の人気バラエティー「クレイジージャーニー」(水曜後11・56)で、不適切な演出があったことを発表し、謝罪。経緯についても説明した。

 同番組では、8月14日に「クレイジージャーニー」2時間スペシャルと、同日深夜のレギュラー枠で、爬虫類ハンターがメキシコに生息する珍しい生物を探し捕獲する旅に同行取材する企画を放送。

 放送で紹介した生物の6種類のうち4種類は、番組スタッフが現地の取材協力者に依頼し、ロケの前に準備していた生物を使って撮影していたことが放送後の調査で分かったと説明した。

 同局は「準備していたものを、あたかもその場で発見したかのように描いた今回の手法については、事実に依拠した番組で事実を歪めたことになり、あってはならないものと考えています。視聴者の皆様、当企画にご出演いただいた加藤英明さん、また、番組にご出演いただいた方々および関係者の方々に深くお詫び申し上げます」と謝罪した。

 同番組で用意された生物は4種類で、

1.メキシコサラマンダー 現地協力者が湖で事前に捕獲した個体をネットの籠に入れ、同じ湖に放ちました。

2.アリゲータートカゲ 地面に数センチの穴を掘って、事前に捕獲した個体を放ちました。

3.メキシコドクトカゲ 現地協力者が個体を岩の下に放ちました。

4.ヘルメットイグアナ 取材した大学にお借りし、大学施設内の生息可能性のある場所に放ちました。

と説明された。

 また、調査は引き続き行う予定で「過去10回の放送で捕獲した生物のうち、26種類は捜索中に実際に発見し捕獲したものですが、11種類は事前に準備していたものであることが現時点で判明しています」と説明し「また番組スタッフは、現地の協力者が個体を捕まえた場所に、ロケ当日か前日に個体を戻してもらうことを依頼し、ロケ本番時その場所で捜索、捕獲していたということです」と報告した。その11種類の生物は

2017年2月9日 マダガスカル前半 ヘサキリクガメ

2017年2月9日 マダガスカル前半 ヘサキリクガメ

2017年 2月16日 マダガスカル後半 ラボードカメレオン

2017年8月16日 カメルーン(ゴールデンSP)ゴライアスガエル、ニシアフリカコビトワニ

2018年8月8日キューバ(ゴールデンSP/同日レギュラー枠)ヒメボア、キューバボア、フトヒゲカメレオンモドキ

2019年2月6日 南アフリカ前半 アフリカウシガエル、タマゴヘビ、パフアダー

2019年2月13日 南アフリカ後半 ノドジロオオトカゲ
と発表されている。

 TBSは調査が完了するまで、番組は休止と発表。11日には「日本最速のパイロットが世界王者奪還を目指し決戦!エアレース最終ラウンドに緊急密着!」が放送される予定だったが、「ノーサイド・ゲーム3日後最終回SP」に差し替えられた。

https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2019/09/11/kiji/20190911s00041000199000c.html