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大船渡高が甲子園に出場したのは、’84年春と夏の2度だけ。昨夏の県予選では3回戦で敗退している。日米のスカウトが注目する佐々木が、無名の県立校を選んだのには深い理由があるのだ――。

「佐々木が生まれ育ったのは、岩手県沿岸部の陸前高田市でした。’11年3月の東日本大震災で、壊滅的な被害を受けた場所です。
佐々木のお父さんの功太さんも、津波にのまれ37歳の若さで亡くなっています。小学3年生だった佐々木は、ショックでしばらく家族とも会話ができなかったそうです。

自宅を流された佐々木の一家は大船渡市に移住。そこで入団したのが、陸前高田や大船渡など被災地の野球少年で構成される『オール気仙』というチームです。選手たちは『地元の高校に進学し野球で被災地を盛り上げよう』と約束しました。

佐々木は大阪桐蔭など、他県の強豪校から声が掛かりましたが一切拒否。大船渡高へ進学当初は、『復興のために将来は市役所で働く』と話していたそうです」(スポーツ紙記者)
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