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新潟を拠点に活動するアイドルグループ「NGT48」の村雲颯香(22)が31日、新潟市内の専用劇場で行われた自身の卒業公演に出演。
この日をもってグループから卒業し、芸能界からも引退した。

ファンから届いた卒業を祝う花束を渡された村雲は「このような卒業公演をつくっていただいて、ありがとうございます。
NGT48に入ってから苦しいこと、つらいこともあったけど、それがかすむくらい楽しいことがあった」と感謝した。

しかし、グループは年明けから混迷を極めた。「この半年間くらいは苦しいことが多くて…。メンバーが苦しむ姿を見たし、ファンも悲しませた。
大事なメンバー、NGTのこと、何にも守れない自分が嫌になることもあった。本当に全部信じたかったけど、できないことも多くて…。
何が何だか分からなくて、自分がどうすればよかったのかと、自分の立場で何ができるかを悩んだ時期もあった」と打ち明けた。

それでも再建を目指すグループの中心にいた村雲は「でも、悩んでいた時に一番に信じようと思ったのは、NGTを大切にしたいという思い。
これまで応援してくださったファンの皆さん、お仕事で関わった方、新潟県の皆さん、メンバー、NGTを大切にしたいから。
ちょうどそんな悩んでいる時期に卒業を決めた」と明かした。

あえて卒業を決断することによって、グループを変える原動力にしようとしたという。

「卒業を決めることによって、自分を奮い立たせようと。これまでのNGTは変わらなければならない。
それは相手の立場になって、人を思いやる心。
まずはメンバーとして、私が変わろうと思った。人の気持ちを読み取ることは簡単ではないけど、
そうすることは無駄ではなく意味があることだとこの数か月で分かったし、私自身も成長できました。
NGTはまだ難しい道のりですけど、少しずつ一歩一歩進んでほしい。
誰一人傷つけることなく、優しくいられるようになってほしい」と真っすぐな目で訴えた。

また、ファンに向けて「みんなが私の背中を押してくれて、理解してくれて幸せでした。
私に、NGTにかなえてほしかった夢があると思います。
でも、NGTに加入していなかったら描けなかった夢ができた。
具体的には言えませんが、NGTに入ってよかったと胸を張れるように夢の実現に頑張りたい。私の大事な大事なNGT48をよろしくお願いします。
本当にこれまでNGT48に出会った全ての方が幸せになってほしい。
NGT48で過ごした時間は宝物です」と頭を下げた。

また、公演中には村雲との思い出を改めて求められた太野彩香(22)が「散々さっき話しました」と恥ずかしがりながら心境を告白。「真剣なことを言うと毎日、家でピザ食べたりパンケーキを食べに行ったり。
一緒に京都に行ったりもした。NGTはもふとの思い出ばかりだな。2、3日前にはメッセージをもらって。
『たくさんつらい思いをさせてごめんね』と言われて…泣いた」と目を潤ませた。
太野は、元メンバー・山口真帆(23)への暴行事件への関与が疑われたメンバーの一人だった。

村雲といえば、5月にグループから卒業した山口を支えたメンバーの一人。
昨年12月に起きた男性ファン2人による山口への暴行事件(その後、不起訴)の現場に駆けつけたメンバーでもあり、山口の告発で1月に事件が発覚した後も支え続けた。
5月の卒業公演時に、山口は「寄り添ってくれた」などと村雲への感謝を口にしていた。

ただ、山口と、同じく山口を支えた菅原りこ(18)、長谷川玲奈(18)は5月に3人とも卒業したが、村雲は卒業せずにグループに残留。
関係者によれば、事件への関与が疑われたメンバーたちと話し合いの場を持ち、グループの立て直しなどに奔走していたという。

https://news.livedoor.com/article/detail/17012236/
2019年8月31日 20時47分 東スポWeb