https://news.tv-asahi.co.jp/news_geinou/articles/hot_20190816_130.html
2019/08/16 15:51

吉本興業は16日、公式HPで「死亡した場合、その原因を問わず吉本興業に対する責任の一切は免除される」と記載したNSC合宿規約について謝罪し、この過失により寄付金が返納されたことを報告した。

「弊社タレント育成スクールNSC事業における合宿参加規約において、弊社の過失により、損害賠償の全部免責事項を記載したものを使用していたことが判明いたしました」と多数のメディアで報じられた内容を全面的に認めて謝罪。「適切に修正した上で改めて合宿参加者に対して説明を実施しております」と対応状況を報告している。

合宿参加規約における過失の事態を受け、寄付先の「NPO法人消費者機構日本」が同日、公式HPで今月5日に寄付金150万円を返納したことを発表。これを受けて吉本興業は、「上記NSCの規約が消費者契約法に違反しうるものであり、弊社から寄付金を受領することで対外的に疑義をもたれてはならないという理由から、寄付金については8月5日付にて返納を受けました」と報告した。寄付先への謝罪はもちろん、寄付の発端となった各タレントに対しても謝罪の文言がつづられ、「改めて寄付の実施を速やかに検討する」としている。

所属芸人が特殊詐欺グループ関係者らの会合へ参加し、多数の被害者の損害から得られたと推定される金銭を受領したことを受け、吉本興業は7月12日付で、消費者支援団体「NPO法人消費者スマイル基金」「NPO法人消費者機構日本」へ150万円ずつ合計300万円を寄付していた。