強豪・熊本工業高校の野球部内で、暴力やいじめが行われているとの情報
一部スポーツ紙は6月20日、3年生による暴力といじめが行われていると報じた
田島圭介監督は直撃に対し、「私の口からはお答えできません」と答えた

10日に登場する熊本工(熊本)は春夏合わせて42回目の甲子園出場。多くのプロ野球選手を輩出する強豪校の野球部内で、暴力やいじめが行われているとの情報を日刊ゲンダイはキャッチした。

 複数の地元関係者の話を総合すると、今年、高野連に対して、3年生部員による部内暴力があったとの内部告発があった。これを受けて学校は部員に調査を行い、保護者会を招集。学校側からは学校長や津田欣哉部長、田島圭介監督(38)らが出席し、調査結果を報告したという。マスコミ関係者の話。

「6月20日に一部スポーツ紙が『熊本工業高校野球部で部内暴力か』との記事を出した。内部告発の中身は、部内で3年生による暴力といじめが行われているというものでした。保護者会で学校側は『特に問題視しておらず、大きな問題として捉えていない』と高野連に報告したと説明したようです」

 その後、保護者側からの要望で、部員全員にアンケート調査も行ったという。県内の高校野球関係者が声を潜めてこう明かす。

「アンケートの中には今回の内部告発の事案以外にも、3年生のレギュラー部員が下級生部員をいじめているという内容が記されていたといいます。砂をかけた上、泥水に顔を突っ込み、それを動画に撮って楽しんでいるとね。やられた部員の同級生は現場を見ているそうです。本当なら高野連の処分対象になってもおかしくないため、学校ぐるみで隠蔽工作をしているんじゃないか、との声もあります」

 実際に部内暴力やいじめはあったのか。日刊ゲンダイは田島監督を直撃した。

 ――部内暴力やいじめが行われているという内部告発があったが、事実か。

「その件については内容を精査し、学校の管理者から高野連にすべてお伝えしていますので、私の口からはお答えできません。そうした取材はお断りします。すみません」

 津田部長にも同じ質問をぶつけると……。

「県の高野連からは直接、調査の要望はありませんでしたが、内部告発に対して学校としての誠意ある対応と思いまして、学校内で調査し、特にそういう事例がなかったということで管理者から報告していただいています」

■「勝手に話すな」と

 ――本当に暴力やいじめはなかったのですか?

「特にはその……。管理者の方から勝手に話すなと言われておりますので、お話はそこまででいいでしょうか……」

 監督、部長は一様に口を閉ざすばかり。そこで学校に連絡すると、鶴田栄一教頭が質問に応じた。

 ――内部告発にあるような暴力やいじめの事実はあったのですか?

「学校として調査した上で、県高野連と県の教育委員会に、生徒指導上の問題はなかったという報告をさせていただきました。その後、注意も受けておりません」

 ――生徒を調査したのは監督と部長ですか?

「……そういうことも含めて報告すべき事案ではないという判断です」

 ――保護者会で説明を?

「同様の説明をさせていただきました」

 ――内部告発の内容は全くのウソだと。

「と言いますか……もちろん確認させていただいて、そういった点はなく、生徒指導上の問題がなかったということです」

 ――生徒指導上の問題にはならないということは、暴力やいじめは実際にあったということですか?

「家庭で謹慎させるレベルのものではないということです」

 ――生徒指導上の問題になる事案とは、どの程度のものなのでしょう。

「学校内のいろんな部署で照らし合わせながら、判断する形になります」

■「トラブルはどこの世界でもある」

 ――暴力やいじめに該当はしないが、部員同士でいざこざがあったということですか。

「トラブルはどこの世界にもありますし……野球部に限らずですね。クラス内であったり、重大な案件は指導しないといけないのですが……。そういうことを解消しながら教育をしているところです」

以下ソース先で

2019年08月10日 12時25分 日刊ゲンダイDIGITAL
https://news.nifty.com/article/sports/baseball/12136-367484/
https://news.nifty.com/cms_image/news/sports/12136-367484/thumb-12136-367484-sports.jpg