5日に開幕する「ロジャーズ・カップ」(カナダ・トロント/8月5〜8月11日/ハードコート)で北米ハードコートシーズンをスタートさせる予定の大坂なおみ(日本/日清食品)。自身のTwitterアカウントに、長文での想いを綴った。

今シーズン1月の「全豪オープン」でグランドスラム2大会連続優勝を果たし、世界ランキング1位にも輝いた大坂。しかしその後はさまざまなプレッシャーにも苦しみ、成績が思うように伸びず。最も直近に世界2位として出場した芝のグランドスラム「ウィンブルドン」では、まさかの1回戦敗退を喫した。

大坂は日本時間の1日朝、Twitterに長文の画像を投稿。まず「明日トロントへ出発しますが、(北米での)ハードコートシーズンが始まる前に胸の中にある思いを打ち明けたかったのです。この数ヶ月、テニスに関して私はとても苦しい経験をしてきました」と明かしている。

「でも有難いことに、私は自分が愛する、そして私のことも愛してくれている(多分ね笑)人たちに囲まれています。私は彼らにとても感謝しています。物事がうまくいかないと私はいつも100%自分を責め、自分の思いや抱えている問題のために誰かの重荷になりたくなくて完全に自分の殻に閉じこもる傾向があるからです。でも彼らは私に、彼らのことを信頼し全てを自分一人で抱え込む必要はないということを教えてくれました」

「思いがけず、自分の人生最悪の数ヶ月には人生最高の瞬間も何度かあったのです。それは、新しい人々に出会い、以前には考えもしなかった様なことをすることができたからです」

苦しい時期、周りの大切な人たちによって救われた事を打ち明けている大坂。そして、そこから再び前を向こうとする気持ちが感じられる。

「今振り返ると、オーストラリア以来正直言ってテニスをすることが多分楽しくなかったんですね。今になってやっとその楽しさを再び思い出しているところです」

「試合から学ぶことよりも、試合の結果ばかりを気にし過ぎて、それが『普段の』私なんです。今回の様に(1回戦敗退を笑)振り返ってよく考える時間を持ったことによって、自分自身についてたくさんのことを学び、この数年間で人間的にとても成長できたと感じています」

文章の最後は、笑顔の顔文字付きで「ですからコートの中であれ外であれ、自分の将来がとても楽しみです。では皆さん、北米シーズンでお会いしましょう」と締めくくっている。

苦しい経験をしながら成長してゆこうとする、21歳の大坂。まだまだ長いキャリアを、焦らず進んでゆくことに期待したい。

(テニスデイリー編集部)


8/2(金) 6:30配信 THE TENNIS DAILY
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