NBAサマーリーグは13日(日本時間14日)、米ラスベガスで行われ、ウィザーズの八村塁(21)は休養のためニックスとの敗者戦を欠場し、全日程を終えた。3試合に出場したドラフト1巡目指名ルーキーは成長を実感した様子で、コーチも10月のレギュラーシーズン開幕戦出場に期待を寄せた。八村は今週中にも帰国し、日本代表としてW杯(8月31日開幕、中国)を目指す。

 予選2勝2敗で準々決勝を逃したウィザーズは、最終戦で八村に休養を与えた。Tシャツ姿でベンチから声援を送った八村は「コートでもコート外でもプロとしてどうやっていくかを学べたんじゃないか」と10日間を振り返り、「サマーリーグで成長できた?やっぱりできましたね」と答えた。

 試合ごとにパフォーマンスを上げた。3試合に先発し、1試合平均19・3得点7リバウンド。サマーリーグを指揮したロバート・パック・コーチは「とても満足している。(9月下旬からの)トレーニングキャンプが楽しみだ」と評価し、「とてもプロフェッショナル」「分からないことがあると質問するポジティブな姿勢」「若くして多くを背負ってもプレッシャーに負けなかった」と絶賛した。

 さらに、開幕戦について「キャンプ次第」とした上で「彼はこのチームの重要な一部。(スコット・ブルックス)ヘッドコーチは、彼が何ができるか見極めようとしている」とスタメンの可能性も示唆。「全てのプレーがNBAで通用する」と言い切り、「個人的にはディフェンスが目立った。相手やディフェンスのシステムを知らないのにもかかわらずだ」と付け加えた。

 八村はキャンプの話題になると、自ら「その前にW杯がある」と切り出した。シーズン前のアピールも大事だが、八村にとっては米国など世界と戦う舞台も魅力。今年のサマーリーグには自身を含め4人の日本人が参戦しており、「そういう人たちと(日本へ)帰ってやるのは凄く楽しみ」と声を弾ませた。


2019年07月15日 05:30バスケット
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■八村に聞く サマーLで連戦の難しさ「勉強できた」


 【八村に聞く】
 ――プレッシャーを感じずに自分のプレーができたか?
 「今までずっとプレッシャーがある感じでやってきたので、何も変わらず自分のやるべきプレーをやった」

 ――プロになったと一番感じた瞬間は?
 「練習の時にコーチがいっぱいいて“やっぱ違うな”と感じた。高校や大学と違って20〜30人いるので」

 ――プロレベルの選手と対戦して見えた新たな課題は?
 「対戦してというより、こういう連戦がシーズンでもあると思うので、どうやっていくかをサマーリーグで勉強できたと思う」

 ――自分に必要だと感じたことは?
 「連戦が続く中で体をケアしながら、僕の一番のパフォーマンスができるか、どんな試合でも出せるかというのが大事だと思う」

2019年07月15日 05:30バスケット
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