[2019年7月14日22時11分]
<テニス:ウィンブルドン>◇14日◇英国ロンドン◇ジュニア男子シングルス決勝ほか

錦織を超えた! ジュニア世界9位で、16歳の望月慎太郎(Team YUKA)が、4大大会のジュニアで、日本男子として、史上初のシングルス優勝の快挙を達成した。

同49位のカルロス・ヒメノバレロ(18=スペイン)に6−3、6−2で勝ち、日本男女を通じては、69年全仏、ウィンブルドンを連覇した沢松(現姓吉田)和子以来、ジュニア4大大会シングルスを制した史上2人目の選手となった。

歴代のウィンブルドンのジュニア男子シングルス優勝者には、きら星のような名前が並ぶ。ボルグ(スウェーデン)、エドベリ(スウェーデン)、フェデラー(スイス)ら、一般でも優勝を飾った伝説の選手たちだ。その彼らと望月が肩を並べた。もちろん、ジュニアを制したからといって、必ずプロで通用するとは限らない。ジュニアとプロでは、全くテニスが違うとも言われる。しかし、望月が、世界に羽ばたく登竜門に立ったことだけは事実だ。

神奈川県川崎市で生まれ、3歳でテニスを始めた。名前の慎太郎は、父小太郎さんが、石原慎太郎のファンだったことから名付けられた。12歳で、日本テニス協会の盛田正明名誉会長が設立した盛田テニス基金のテストに合格。13歳で米フロリダにあるIMGアカデミーに留学し、今でも拠点を置く。同基金は錦織も支援を受け、同アカデミーでは錦織とも練習をする。

錦織は、全仏、ウィンブルドンと、練習相手に望月を指名し、ともに打ち合った。「将来が楽しみ。パワーに頼らず、いろんな方面からプレーできる魅力がある」と絶賛だ。錦織も13歳で、望月と同じシステムで渡米。世界に飛躍した。望月が、その後を追う。

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