中央山塊を通る第8ステージは、マコンを出発し7つの中級山岳と無数のアップダウンを繰り返し200km先のサン・テティエンヌを目指す。前日落車したティージェイ・ヴァンガーデレン(EFエデュケーションファースト)は骨折が見つかったためスタートせず、またクリストフ・ラホ゜ルト(コフィディス、ソリュシオンクレディ)もスタートしたもののリタイアしている。

ファーストアタックで逃げを決めたトーマス・デヘント(ロット・スーダル)、ベンジャミン・キング(チーム ディメンションデータ)、ニキ・テルプストラ(トタルディレクトエネルジー)、追走で飛び出したアレッサンドロ・デマルキ(シーシーシーチーム)が合流に成功し、4選手での逃げグループを形成。5分程度のタイム差でメイン集団はボーラ・ハンスグローエなどがコントロール。

スタートから33km地点の中間スプリントポイントはテルプストラが先頭通過、集団ではエリア・ヴィヴィアーニ(ト゛ゥクーニンク・クイックステッフ゜)、ペーター・サガン(ボーラ・ハンスグローエ)、マイケル・マシューズ(チームサンウェブ)の順で通過。2級、3級の山岳ポイントをデヘントが全て先頭通過しながら先を急ぎ、5つ目の峠でテルプストラとベン・キングがついていけなくなる。

アスタナ プロチームやEFエデュケーションファーストが登りでのペースを刻みメイン集団は縮小され、残り距離17km、最後の3級峠に入る直前でチーム イネオスに集団落車が発生。ディフェンディングチャンピオンのゲラント・トーマスは落車を回避したが、ペースアップした集団に追いついたのは峠を半分ほど登った後だった。

最終峠でデマルキを置き去りにしたデヘントが独走でゴールを目指し、勾配のきついところでヴィンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ)が遅れ始めた時、ジュリアン・アラフィリップ(ト゛ゥクーニンク・クイックステッフ゜)がアタック、ついてこれたのはティボー・ピノ(グルパマ・エフデジ)のみ。アフラフィリップは山頂を2番目に通過したためボーナスタイムの5秒を獲得、そのままピノと2人で30秒先行するデヘントを追いかける。

テクニカルなダウンヒルを抜けてもデヘントの脚は緩まない、タイム差25秒でフラムルージュを駆け抜け、単独のままフィニッシュラインを超え敢闘賞も獲得した。6秒後にピノとアラフィリップもフィニッシュ、ジュリオ・チッコーネ(トレック・セガフレード)から23秒差でマイヨ・ジョーヌを奪い返し、フランス革命記念日にフランス人選手がマイヨ・ジョーヌを纏うこととなった。

「最後の登りはフルガスで踏みまくった、勝てるかも知れないと思ったのは4分くらい差がついたとき。コンディションは非常にいいので苦しくもなかったし、出し切る感じでもなかった。17kmくらいでスピードアップした時に逃げ切れるかも、と思い始めた。チームとして区間優勝が目標だったので達成できて本当によかった」(デヘント、勝利後インタビュー)

>>2以降に続きます

7/14(日) 6:16配信 J SPORTS
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190714-00010000-jsportsv-spo

Cycle*2019 ツール・ド・フランス 第8ステージ ハイライト
https://youtu.be/7Yt9AHwtbf4