決算は１０日に福島市で開かれた株主総会で承認された。収益は営業再開の効果で６億９８００万円（前期比２億９８００万円増）と大幅に増加。ただ、経費も営業再開に向けた準備で１１億８２００万円（同６億６４００万円増）となり、経常損失は４億８４００万円だった。これに東京電力からの原発事故の損害賠償金３億３９００万円を特別利益として計上した結果、１億４５００万円の純損益となった。
昨年７月２８日に一部営業を再開した同施設への来場者数（３月末現在）は２０万９０００人（２００９年度比４７％）で、宿泊者数は２万３８１９人（同６５％）だった。
上田栄治副社長は「宿泊者数は震災前の状況に近い数字。皆さんの協力を受けながら本年度は５万人の目標を達成したい」と語った。聖火リレーの出発地として発信するほか、新たなサービスの創出やオリジナル販売商品の開発などの取り組みを進める。
また総会では、任期満了に伴い、取締役１１人を選任した。
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