囲碁の国内最年少棋士、仲邑菫(なかむらすみれ)初段(10)が10日、大阪市内で、囲碁の人工知能(AI)世界一を目指して開発中のAI
「GLOBIS―AQZ(グロービス・エーキューゼット)」と対局した。

 経営大学院を運営するグロービス(東京)などが開発しているAI。棋士の育成にAIを活用しようとする日本棋院との協力で、仲邑初段と、
コンピューター同士で50万局打つ強化学習を1回(1日)行ったAQZとの対戦が実現した。

 白番の仲邑初段はAQZに陣地でリードされ、勝負手を放ったが切り返されて投了した。終局後、「強かった」と悔しそうだった。AQZを
共同開発するエンジニア、山口祐さん(32)は「プロに勝利できたのは大きな収穫です」と話した。

 AQZはさらに強化し、19日に若手強豪の芝野虎丸七段(19)と対戦。8月に中国で開かれる囲碁AIの世界大会に出場する予定だ。

読売新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190710-00050362-yom-ent
AIに敗れ、残念そうに盤面を見つめる仲邑初段(10日、大阪市淀川区で)
https://amd.c.yimg.jp/amd/20190710-00050362-yom-000-7-view.jpg