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競技人口減少を改善することが日本高野連の課題となっている。写真はイメージです(写真:TAKEZO/PIXTA)
日本高野連(日本高等学校野球連盟)は7月3日、今年5月末時点での高校野球の野球部員数と加盟校数を発表した。硬式野球部員数は昨年度より9317人少ない14万3867人で、5年連続の減少となった。

競技人口、実態はさらに少ない?
今回の発表で、特徴的なのは、1年生の新入部員だけでなく、2年生、3年生の部員も大きく減少していることだ。各学年の硬式野球部員数の推移は下記の通り。

1年生: 2018年度 5万413人 → 2019年度 4万8036人 (-4.72%)
2年生: 2018年度 5万538人 → 2019年度 4万7027人 (-6.95%)
3年生: 2018年度 5万2233人 → 2019年度 4万8804人 (-6.56%)
これまでも各学年で部員数は減少していたが、1年生よりも2年、3年生の部員の減少率が高い年はほとんどなかった。今年のこの現象は、硬式野球部に入った部員が、高校生活の途中で野球を断念する率が急上昇していることを意味している。

日本高野連では野球部に入学した生徒が、3年生まで野球を続ける割合を「継続率」と言っている。日本高野連がこの数字を初めて発表した1984年には、継続率は72.9%だったが、年々上昇し、2018年には91.0%にもなった。この数字が今年は89.9%に減少した。

また、今回発表された部員数には試合に出ない女子部員や、女子マネージャーも含まれていると想定される。

千葉県高野連は、女子部員、女子マネージャーの数も発表している。これによると、6400人の硬式野球部員のうち、594人が女子マネージャー、2人が女子部員だ(女子部員は試合には出場できない)。全体の1割弱が女子なのだ。

日本高野連の今回の発表では、千葉県の部員数は6400人になっている。すべての都道府県で同じ基準で部員数を発表しているかどうかはわからないが、千葉県同様、女子マネージャーや女子部員も含めて発表している都道府県はほかにもあると思われる。

ピークに年々下がり続けている。しかし、その落ち込み方は部員数よりも緩やかだ。2019年の加盟校数は前年より14校減って3957校。減少率は0.35%だった。

これは、2012年から「部員不足の高校による連合チーム」での公式戦出場を認めたことが大きい。従来は、部員数が9人を割り込めば、試合出場ができなくなるため、場合によっては廃部、休部に追い込まれていたが、今は、そういう野球部も加盟校のままでいることができる。

そろそろ夏の甲子園へ向けた地方大会が始まっている。球場で販売される各県高野連が発行する公式ガイドブックには、加盟校と部員の一覧が掲載されているが、中には校名だけで部員が「0」の学校まで掲載されているものもある。加盟校の中にはそうした「休眠状態」の学校も含まれているものと思われる。

実質的な学校数の減少は、地方大会の規模縮小につながる可能性が高い。全国で最も加盟校数が少ない鳥取県は昨年、23校(連合チーム1を含む)で県大会を戦った。これは最も多い東京の268校の10分の1以下だ。東京では、6〜7連勝しないと甲子園には出られないが、鳥取県ではシード校は4連勝すれば甲子園に出場できた。地方の高校野球の衰退によって「1票の格差」ならぬ「1勝の格差」は広がっている。

さらに加盟校が減少して、地方大会のツリーがもっと貧弱になれば、1978年以来維持してきた「1県1代表」を見直す時代がくるかもしれない。

2019/07/06 9:00 東洋経済
https://toyokeizai.net/articles/-/290717?display=b

1 Egg ★ 2019/07/07(日) 22:42:34.09
https://hayabusa9.5ch.net/test/read.cgi/mnewsplus/1562506954/