俳句の才能査定ランキング、今回のお題は「梅雨晴れ間の水たまり」。ランキングシートは才能アリ1人、凡人3人、才能ナシ1人。本日の特待生は鈴木光と千原ジュニア。
■4位 渡辺徹(※凡人:50点)
俳句の才能査定ランキング、4位は渡辺徹。詠んだ句は「手花火を 携え急ぐ 雨上がり」。夏井先生は「故郷へ 向かう手花火 携えて」と添削。ポイントはしっかりと故郷に行くことを入れること。
■3位 近藤サト(※凡人:60点)
俳句の才能査定ランキング、3位は近藤サト。詠んだ句は「梅雨晴れに おつかいの轍 くっきり」。夏井先生は「おつかいの 轍くっきり 梅雨の蝶」と添削。効果的な季語を選ぶことがポイント。
■2位 宮田俊哉(※凡人:65点)
俳句の才能査定ランキング、2位は宮田俊哉。詠んだ句は「あめんぼの 水上スケート 日暮れに散れ」。夏井先生は中七をもっと素直に書くだけで良くなると説明した。夏井先生は「あめんぼの 水面滑らか 夕暮れに散れ」と添削した。
■最下位 水夏希(※才能ナシ:25点)
俳句の才能査定ランキング、才能ナシ最下位は水夏希。詠んだ句は「水映ゆる 夏の空跳ね 縁結び」。夏井先生はストーリーを想像してもらう言葉を入れ込む必要があると説明、そこで「恋は突然 夏空跳ねる 水たまり」と添削した。
■1位 山崎ケイ(※才能アリ:72点)
俳句の才能査定ランキング、才能アリの1位は山崎ケイ。詠んだ句は「コロッケの 香る踏み切り 梅雨夕焼」。夏井先生は「丁寧なうまさです」と説明、添削はなし。
■特待生昇格試験
特待生4級の鈴木光が昇格試験に挑戦。詠んだ句は「蹲の あめんぼ揺らす 零雨かな」。
夏井先生の査定は1ランク昇格、特待生3級になった。手堅くまとめていることが評価された。更に攻めた句にするには「蹲に 雨粒あめんぼを 揺らす」にしたほうが良いと添削した。
特待生2級の千原ジュニアが昇格試験に挑戦。詠んだ句は「甥っ子と おいっ子と子と 夕虹と」。夏井先生の査定は1ランク昇格。見事に映像化したことが評価された。
TVでた蔵
https://datazoo.jp/tv/%E3%83%97%E3%83%AC%E3%83%90%E3%83%88%EF%BC%81%EF%BC%81/1274971
※番組内のコメントなどを書き起こし
千原ジュニア(45)「最近、自分の中で置きにいって現状維持が続いてた感じがあるので、今回はちょっと冒険しました」
(中略)
鈴木光(21)「(千原ジュニアの句について)凄い優しい風景で私は好きなんですけれど、ただ、(※4つの)「と」がどっちに転ぶかなっていうのが気になりますね」
昇格試験ポイント:助詞「と」を多用した是非
査定結果:1ランク昇格!(特待生1級に昇格)
昇格の理由:見事な映像化
夏井いつき先生(62)「耳で聞いた時には一瞬えっ?って思うけれど、文字面の工夫で映像をきちんと作っていく、楽しい句になりました。
こっちの『甥っ子』は漢字で書いてある、次には平仮名で書いてある。ここらへん読んだだけで私は小学生くらいの『甥っ子』と、幼稚園くらいの『おいっ子』かなと勝手に想像しました。
そして、『甥っ子』が2人出てきたら今度『子』が出て来る。『子と』って?って一瞬あっ、と思うんですが、あっ、自分の子どもだとすぐに分かります。
そして最後、ここが大事です。『夕虹』。『虹』は夏の季語です。夕暮れの『夕』が出てくるだけで、ひょっとしたら夕立が降った後にサーッと雨が上がって、虹が出ているのかもしれない。
そういうところまで、この『夕虹』という季語は読み手に光景を伝えてくれます。
最後、この『と』で抑えることで、これが遠近感を持って、甥っ子、小さいおいっ子、もっと小さいであろう子、そして夕虹が後ろにザーッと広がる。映像化ができるわけです。
さらに、『子』、『子』、『子』、ここで韻を踏んでます。当然ながら、『と』、『と』、『と』、『と』も韻を踏みます。韻を非常に効果的に考えて言葉を選んでいる。これは見事にできました。
私の記憶が確かであれば随分前に、運動会の、甥追い『おーい!!』とか、とんでもない句をあなた作ってましたね。覚えてます?あれ」
千原ジュニア「はい」
千原ジュニアの過去俳句(2016年10月)
「運動会、 老い、甥追い「おーい!!」 あ、人違い」(才能ナシ:10点)
夏井いつき先生「あれもう私、腹が立って怒ったと思うんです。あれがちゃんとこういうものに実ってくる。本当にコツコツ真面目にあなたは学んでらっしゃる」