6/25(火) 5:00 サンケイスポーツ
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がん闘病中の女優、八千草薫(88)が一昨年春に乳がんになっていたことが24日、分かった。28日に発売するフォトエッセー「まあまあふうふう。」(主婦と生活社、1512円)で闘病についてつづり、最初の病が乳がんだったことを初告白。今年2月にすい臓、転移による肝臓がんを公表して療養中だが、著書の中で「楽しいことを考えたりしていると、すっかり病気のことは忘れています」と前向きにつづっている。
八千草が自身を襲った初めての大病について、赤裸々に明かした。
同書は、米寿の八千草が「自分らしい生き方」を紹介するフォトエッセー。闘病公表前の昨年9月ごろから制作をスタートし、東京都内の自宅や長野・八ヶ岳高原に所有する山荘での撮り下ろし写真とともに、日々の暮らしや女優の仕事について記した。
著書の中で、がん闘病は一昨年春に乳がんになったのが始まりだったと初告白。「小さながん細胞だった」と説明し、手術を受けた日に帰宅したという。しかし、同12月にすい臓がんと診断され、昨年1月に6時間の摘出手術を受けた。八千草は大病の経験がなかったため、「病院での日々の生活もリハビリも『こういうものだ』と妙に納得して、受け入れていました」と気丈に振り返った。
今年1月には転移による肝臓がんが判明し、同2月にテレビ朝日系昼帯ドラマ「やすらぎの刻〜道」のヒロインを降板。当時の心境について「大好きな仕事、場所だからこそ、迷惑をかけたくないなぁって」と葛藤したことも明かした。
肝臓がんは「幸いなことにほんの少し」とし、「食事も普通に−やっぱりおなか、空くんですよね」とお茶目に告白。
また、年齢を重ね、仕事をオファーされるたびに“最後”を意識するようになったが、「『最後』と思うことで思い切ってお芝居ができるようになってきたのかもしれません」と前向き。病気になってからは死生観も変化し、「『いつかは必ず来る』ということが、現実としてすごくはっきりと感じられるようになりました。第一に考えないといけないことは『今』だと思います」と力強くつづった。自分らしく生きる米寿の願いが込められた一冊だ。
(おわり)