大阪府吹田市の交番前で警察官が包丁で刺され拳銃を奪われた事件で、大阪府警が飯森裕次郎容疑者(33)を逮捕したニュースが17日早朝から列島各地を駆け巡ったが、この事件が意外なところに“飛び火”した。

 同容疑者は箕面市の山中に潜伏しているところを確保され、吹田警察署に連行されたが、この時に着ていたのがオリックスの公式グッズのパーカだった。ニュースやワイドショーで大きく報じられ、同容疑者の右腕の「B」のロゴが何度も大映しに…。これにはオリックス関係者はたまらず「なんで逃走中の防犯カメラの映像の服と違うんだ。着替えを持っていたのか、警察に渡されたのか。迷惑な話ですよ。エンジのパーカじゃなかったのか!」とブーイングだ。

 同容疑者は阪急千里山駅近くの交番で犯行後、逃走中の北千里駅の商業施設でエンジ色のパーカや帽子、靴などを一式購入。犯行時の服装から着替え、箕面山中に入っていった。府警も服装を公開し、逮捕時もそれだったという。なのに…。

 別の関係者は「着替えを持ってないから途中で買ったんでしょ。持ってたらすぐ着てるはず。だったら本人のものではないんじゃないか」と推察。

 また「今年販売されたばかりの新しいパーカだ。こんなことで目立ってしまうとは…」とイメージダウンを心配する声も聞かれた。同容疑者、もしくは警察がオリックスファンだったのか…。

 捜査関係者によると、飯森容疑者を確保した時の着衣は、上が紺色系の服装だったそうで、エンジのパーカの上に、「B」のパーカを重ね着していたものとみられる。「もともとリュックに入っていたのではないか。箕面の山間部ともなると、朝晩はかなり涼しいので寒くて重ねたのでは」と指摘している。

 パ・リーグ最下位に苦しむオリックスだけにまさに踏んだり蹴ったり。犯人逮捕に胸をなで下ろす一方で「勘弁してほしいっすよ」と関係者は顔をしかめるしかなかった。

6/18(火) 16:36配信
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