>>1の続き

■「不審者通報は10のうち1でも当たれば良い それが防犯というもの」

通報を「やり過ぎ」と言う人がいる一方、「犯罪直前だったら、ナイス通報ってとこだな」、「こんなこと言い出したら通報しにくい世の中になる」という意見も散見された。通報に否定的な見方が多かった5ちゃんねるで「いつも公園にいる人からしたら見かけない人が不審者に映るのはしょうがない それで通報しちゃいけないって風潮になるのは違うな」と書いた人は、

「不審者通報が100%の的中率じゃないと駄目だと勘違いしてるやつが多い 警察の職質と同じで10のうち1でも当たれば良い それが防犯というもの」

と説いていた。

犯罪社会学の第一人者である小宮信夫教授は、子どもを狙った犯罪が起きやすい「ホットスポット」の1つに公園のベンチを上げている。遊具とベンチの距離が近いと、不審者が子どもに声をかけやすくなるためだ。

個人が出来る防犯はせいぜい過剰に警戒することくらいだが、それも限界がある。行き過ぎれば人々との相互不信を引き起こしかねない。ベンチの設置位置や向きを変えるなど、犯罪が起きにくい公園環境の整備も重要になりそうだ。