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 ◇カメラを持っているときと持っていないときとでは「見える景色が違う」

 プライベートに目を向ければ、今年4月に高校2年生になったばかりの川床さん。「学校が大好き」といい、「すごくスイッチがオフになるというか。(仕事のときと)違う自分になれる場所があるって、すごくいいことだなって自分では思っていて、毎日楽しいです」と声を弾ませる。

 好きな科目は「歴史」と「古典」。「好きな武将にはまだ出会えていないんですけど(笑い)、昔の人の日常に興味があるというか。古典だったら平安時代の貴族の人たちがこういうふうに生活をしていたって話を聞くと『うわあ、楽しい!』ってなりますね」と明かす。

 また、レトロ趣味で「ちょっと渋いものが好きな性格らしくて」と自己分析する川床さんが、今ハマっているのがフィルムカメラ。「いつも持ち歩いていて、地元(福岡)の普段、行ったことのないような場所を撮りに散歩したりします。フィルムは現像するまで、どう撮れているのか分からないっていうのと、出来上がったときのフィルム特有の荒さ、質感の違いも楽しいですし。あとは使っているのが中古なので、どんな人が以前使っていたんだろうって考えるのも楽しいです」と話す。

 さらに川床さんは「カメラを持っているときと持っていないときとでは、見える景色が違うというか。ここを撮ったらキレイなんだろうなっていう発見もあって、すごく楽しいって気がついたんです」とカメラの魅力を語ると、「人に自慢できるようなものではなくて、自己満足に近いんですけど。カメラを持っていることで見える景色が違うっていうのは、自分の中で、これからも大切にしたいなって思っています」と語っていた。