松山ケンイチの良心的な医師、寺尾聡もお父さんの宇野重吉のような重厚感、小林薫のベタな金満院長、沢尻エリカのバーのママ
、椎名桔平のライバル大学エリート教授、非主流派の教授岸部一徳、皆さんいい味出している。

組織だけで言えばもっと大人数の組織は多くあるだろうが、医師という知的なエリートだけで構成されるヒエラルキー集団。
封建主義的な医局制度など相まって、強烈な権力争いが繰り広げられる様は、普遍的な人間の性がしっかりと描かれており、十分ドラマとして堪能できるものだった。

5話のうち初回が12.5%、2回目が11.8%という視聴率について、2003年唐沢寿明版の平均23.9%、最高視聴率32.1%(ビデオリサーチ、関東地区)に比べて期待外れではないかという論調もあるが
、当時と比べるとハードディスク等に記録して観る人が多い今の時代、ドラマはタイムシフト視聴が同時視聴と同程度の数字がある場合も多いことを考えると、十分健闘していると言えなくもないだろう。