“大麻所持“の容疑で逮捕されたアイドルグループ「KAT-TUN」の元メンバー・田口淳之介容疑者と女優の小嶺麗奈容疑者。
厚生労働省麻薬取締部は、2人が常習的に大麻を使用していた可能性があるとみて、入手ルートの解明を進めている。

かつて山口組系暴力団で若頭代行も務めた作家の沖田臥竜氏は「2人同時に逮捕しているので騒がれるのはわかるが、インパクトとしては弱いと思う。
他にもっと大物を狙っているという話もあるし、去年から“この人が逮捕される“という噂があったので、最初に“マトリが女優か元女優をとった“という連絡を聞いた時にはその人物かな?と自分らは思っとった」と話す。

「有名人は余力があって日頃の遊びにも飽きてしまう。そこで新しい刺激を求めてしまって薬物にたどり着いてしまうとかがある。先に手を染めた人から流れてくることも多い。
これ合法や、いいクスリやねんとかいう感じで広がってもうて、気づいてもうた時にはやめられへん、ということもある。やっぱり芸能人やスポーツ選手は一般人よりも高く買ってくれるし、
売人としてもバレたない気持ちはものすごく強いので、有名になればなるほど関係が崩れにくい。そして芸能人やスポーツ選手が得なんは、週刊誌とかが先に疑惑を“逮捕されるかも“とか“Xデー“とか、書いてくれる。
だからやめるチャンスもあるし、逮捕されるやろうな、という人が薬をやめて、家も売って、芸能界に残れた人もいる」。

原田隆之氏
 
薬物事犯に詳しい筑波大学の原田隆之教授も「ちょっとメディアが騒ぎすぎかなという気はする」と話す。
「社会的なインパクトという意味では大きいが、年間に1万数千人が逮捕されている中、芸能人は年に2、3人くらい。もちろんいけないことではあるけれど、芸能人の薬物乱用が特に多いというわけでもない。

また、国連が“薬物依存者の人権を守りましょう、処罰よりも治療の方を優先しましょう“ということを総会で決議したのだから、それをきちんと守らなければいけない。
薬物依存者をバッシングして社会から孤立させることはむしろ悪影響に繋がるという研究も出ている。いずれ社会の中に戻ってくる人なんだから、きちんと治療や教育、仕事をする場所を整えることで再犯は減るし、薬物問題も無くなっていくと思う」。

5/24(金) 18:50配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190524-00010018-abema-soci

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