影山雅永監督率いるU-20日本代表は現地時間23日、ポーランドで開催されているU-20ワールドカップ(W杯)でU-20エクアドル代表と対戦し、1-1で引き分け勝ち点1を手にした。グループリーグ突破に向けて初戦での勝ち点獲得を目指した日本に対し、引き分けという結果に終わった“南米王者”エクアドル。地元メディアの記者の目に、日本の戦いぶりはどのように映ったのだろうか。


 日本は立ち上がりこそ良い入りを見せたものの、徐々にエクアドルの攻撃を許すこととなり、前半終了間際の45分にGK若原智哉(京都サンガF.C.)のパンチングしたボールがFW田川亨介(FC東京)の顔面にヒットしてボールはゴールの中へ。不運なオウンゴールで先手を奪われてしまう。ただ、後半開始早々に与えたPKを若原がストップすると、日本は少しずつ息を吹き返し、後半23分にはMF山田康太(横浜F・マリノス)が同点弾を奪取。その後、勝ち越しゴールは奪えなかったものの、1-1のドローに持ち込み、大事な初戦で勝ち点1を手にした。

 この一戦でプレーした選手の中で、特に印象に残った選手について答えてくれたのは、エクアドルの新聞「EXPRESO」のホセ・ロペス記者だ。ホセ記者は、この試合にスタメン出場した2人の名前を出して賛辞を送っている。

「私は10番の齊藤未月選手が大好きです。一見、体は小さいように見えますが、激しくボールを奪いに行きますよね。彼は信じられないくらい、高い身体能力を持っていると思います。あと、伊藤洋輝選手も印象に残りました。(体が)強い選手ですし、中盤で賢い動きができる選手だと思います」


「エクアドルと日本が勝ち進めたら嬉しい」
 1-1の痛み分けに終わった試合で、ホセ記者の目にはボランチとして日本の攻守を支えた2人のプレーが印象に残ったようだ。ともに球際でのアグレッシブさを称えている。

 両者とも初戦をドローで終えたことで、今後の残り2試合の結果が決勝トーナメント進出を左右することになる。ホセ記者は「まだイタリアとメキシコの試合を見ていないので現在の状況は分かりませんが、私はエクアドルと日本が勝ち進めたら嬉しいと思っています」と笑顔を見せ、両チームがさらに上のラウンドに進めることを願っていた。


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