2020年東京五輪でのボクシング競技の実施が23日に事実上決まったことを受け、日本ボクシング連盟前会長でタレントに転身した山根明氏(79)が、スポーツ報知の取材に応じ「今朝方、ニュースを聞いて胸いっぱいになりました! 感無量ですっ!」と、興奮気味に語った。

 山根氏は、助成金の不正流用などで昨年8月に日本連盟会長を辞任。今年2月には日本連盟の総会で事実上の永久追放となる除名処分を下されている。男子ミドル級で村田諒太が金メダル、男子バンタム級で清水聡が銅メダルを獲得した2012年ロンドン五輪では、会長職とともに強化委員長も兼任。「44年ぶり銅メダル、48年ぶり金メダルは、私が歴史を作りましたから。これは死んで生まれ変わっても自慢できますよ。自慢です!」と、話した。

 国際オリンピック委員会(IOC)に組織運営が問題視され、資格停止処分が下される見通しにある国際ボクシング協会(AIBA)では94〜2002年にAIBA常務理事を務めた。AIBAの問題については触れなかったが、今回の五輪存続については「ボクシングは古代オリンピックからある競技です。IOC(国際オリンピック委員会)がどう言おうと、全世界が黙っているわけがないと思っていたし(競技存続は)当たり前やっ! と、思っておりました」。

 来年の東京五輪に向けては「もちろん、自分が愛した大好きなボクシングですからね。生観戦しに行きますよ。チケットの抽選、頑張りますよ」と話していた。

2019年5月23日 18時1分スポーツ報知
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