「阪神で現役続行はないやろ」

 あるOBが鳥谷(写真)についてこう言った。5年総額20億円の大型契約が今季で切れる16年目のベテランは、このところ代打出場がもっぱら。
この日は3―1の八回2死二塁から代打で登場し、四球を選んだ。

 鳥谷はここまで27試合で打率・128。本塁打と打点はなし。4億円の給料に見合う仕事はしていない。本人は納得のいく成績でなければ今年限りでの
引退も示唆している。今の状態ならユニホームを脱ぐことになりそうだ。「でも、それはタテジマの話やろ」と、前出のOBが続ける。

「トリは自由枠での入団で2005年優勝の功労者。引退しても球団は何かしらのポストは用意するはずやし、評論家の声もかかるに違いない。
カネはあるから家族のために2年ぐらいは野球から離れるかもしれんよ。でもな、野球人として尊敬する井口が千葉ロッテの監督やろ。今岡は二軍監督として
引っ張られたけど、トリは井口監督から『若手の見本になるよう最後に力を貸してくれ』と誘われたらわからんよ。いずれにしても心底野球が
好きな男やからね」

 阪神ファンからすれば、最後に甲子園でもうひと花咲かせてもらいたいだろうが……。

日刊ゲンダイ
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