https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20190521-00010001-friday-soci
5/21(火) 7:05配信

100件以上の被害者を出したと供述する強姦魔は、有名ミュージシャンに曲を提供したこともある現役ミュージシャンだった。北九州で発生した衝撃的な事件をノンフィクションライター小野一光氏が当時の取材メモから振り返る。その極悪非道な犯行の一部始終が明らかになった。

「1年くらい前に住居侵入の容疑で逮捕された北九州市在住のミュージシャン(起訴状では音楽教室経営)の男がいるんですけど、いま、10件あまりの強盗、強姦(現:強制性交等)、窃盗、強姦未遂の罪で起訴されていて、100件以上の強姦の余罪を自供しているそうなんです……」

福岡県警担当記者の友人から驚きの情報提供を受けたのは、2004年12月のこと。その男、武藤博之(仮名、逮捕時36)が福岡県警に逮捕されたのは03年11月で、時間こそ経ってはいたが、強姦の余罪100件以上という尋常ではない数字のインパクトから、取材を開始することになった。

すぐにわかったのは、武藤はアコースティックデュオでメジャーレーベルからアルバムを出したこともある、現役ミュージシャンだということ。さらには、有名歌手や有名グループにも楽曲を提供しており、なかにはオリコンチャートのトップ10以内に入ったCDもあったのである。

関係者をあたり、彼を知る音楽仲間に辿り着いたところ、一緒にユニットを組んでいた相手への取材をしないことを条件に、話を聞くことができた

「ある日を境に、突然連絡が取れなくなり、しばらくして知り合いから連絡があって、初めて事件について知ったんです。本当に寝耳に水の話で、とにかく驚きました。武藤は曲作りの才能が有り、彼の生み出すメロディーはメジャーで通用するものでした。××(有名歌手)に彼の書き下ろし曲を提供することが決まったときは、『とうとう(依頼が)来たよ』と、かなり嬉しがっていました」

武藤はインディーズで3枚のアルバムと、メジャーで1枚のアルバムを出したが、1999年に活動拠点を実家がある北九州市に移したのだという。

「メジャーアルバムがぱっとせず、地元に戻ってもう1回頑張ろうとの思いで帰郷したんです。ライブハウスや路上で音楽活動を続ける傍ら、自宅で個人経営のボーカルスクールをやっていました」生徒は10人ほどいて、「優しい先生」と評判だったそうだ。だが、そんな彼には周囲の誰ひとりとして想像できない”裏の顔”があったのである。

起訴された事件の1つは、以下のような犯行内容だ。
午前8時45分頃、女性宅の無施錠のベランダ窓から室内に侵入し、就寝中の彼女に対し、その顔面をタオルで目隠しし、両手首をカーディガンで緊縛。「静かにしろ、言うことを聞けば何もないから」や「おカネはあるか。どこかに隠し持っていても見つけるぞ」などと語気鋭く脅迫し、それから午前11時10分頃まで女性を強姦し、現金約4万円とパンティ2点を強取した。
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